『사신표월』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
朝鮮王朝時代を舞台に、死神の烙印を背負った少女が、王宮に潜む陰謀と超常の力に立ち向かう。主人公は幼い頃に家族を失い、死を予知する力を持つがゆえに「死神」と呼ばれ恐れられてきた。ある日、王宮で起きた連続殺人事件の捜査に巻き込まれた彼女は、事件の背後に蠢く巨大な陰謀を知ることになる。宮廷の華やかさの裏に隠された闇、そして自らの力の真実とは……。
韓国ウェブトゥーン界で時代劇ファンタジーの新境地を開いた本作は、史劇の重厚さとオカルト要素を高い次元で融合させている。近年の韓国漫画における時代劇ブームは『キングダム』のゾンビものから『ナビレラ』の人間ドラマまで多岐にわたるが、本作は宮廷ミステリーにダーク・ファンタジーを掛け合わせることで独自の地位を築いた。特筆すべきは画力の高さだ。朝鮮王朝時代の建築様式や衣装の細部まで緻密に描き込まれ、時代考証への配慮が画面全体から伝わってくる。同時に、超常現象の描写では一転して大胆なデフォルメと演出を用いることで、リアリズムとファンタジーの境界を自在に行き来する。主人公の孤独と覚悟を軸に、権力闘争と人間の業が複雑に絡み合うストーリーテリングは、単なる時代劇でもホラーでもない、重層的な読書体験を提供してくれます。
歴史の闇に光を当てる筆致と、一度読み始めたら止められない展開の緊迫感。韓国時代劇ファンタジーの到達点がここにあります。