魔法科高校の劣等生』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

魔法が技術として体系化され、魔法師が国家の戦略資源となった近未来の日本。国立魔法大学付属第一高校に入学した司波達也は、優秀な妹・深雪とは対照的に、実技試験の成績不良者として「二科生(ウィード)」に振り分けられる。だが彼には、この世界の魔法体系では測定不能な、ある特殊な能力が秘められていた……。

佐島勤によるこのシリーズは、もともと「小説家になろう」発のライトノベルとして絶大な支持を得た作品だ。きたうみつなによるコミカライズは、原作の膨大な設定と魔法理論を視覚的に再構成する手腕が光る。魔法を「現代魔法」として科学的に解釈し直し、CADと呼ばれるデバイスで発動するという設定は、『とある魔術の禁書目録』以降の「能力バトル系」の文脈を引き継ぎながら、より硬質なSF風味を加えている。主人公が「劣等生」と呼ばれながら実は圧倒的な力を持つという構造は、いわゆる「なろう系」の定型ではある。しかしここでは、その力が学園内のヒエラルキーや国際的な魔法師戦力のパワーバランスにどう作用するかという政治的な側面まで描き込まれており、単純な俺TUEEE展開に留まらない奥行きを持つ。

設定過多と言われがちなジャンルですが、それこそがこの作品の醍醐味です。魔法を「再定義」する快感を、ぜひ体験してください。

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