『ビターバージン』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
過去の傷は、ときに人を愛から遠ざける。楠木けいが描く本作の主人公は、かつて受けた性的虐待によって男性恐怖症を抱える女子高生だ。彼女の前に現れたのは、穏やかで優しい青年。だが彼もまた、複雑な過去を背負っている。互いの傷を知りながら、それでも惹かれ合う二人。しかし関係が深まるにつれ、過去の影が次第に現在を侵食していく……。
本作は第1回ヤングガンガン漫画大賞を受賞した楠木けいのデビュー作である。青年誌掲載作品として、性暴力や妊娠、中絶といった重いテーマに正面から向き合う姿勢が際立っています。甘い恋愛を期待する読者には衝撃的かもしれない。だが本作が優れているのは、トラウマを持つ人間の心理を安易な癒しで片付けず、葛藤と恐怖を丹念に描き込んでいる点だ。愛情と執着、救済と依存。その境界線が曖昧になっていく展開は、読む者の感情を激しく揺さぶる。ヤングガンガン誌上で連載された本作は、学園という日常空間を舞台にしながら、登場人物たちの内面に深く踏み込んでいく。
既刊4巻。傷を抱えた者同士の恋愛が、必ずしも美しい物語にならないことを知るための一作です。
まだ読んでいないあなたへ
第1回ヤングガンガン漫画大賞受賞作。
この賞が告げているのは、ただの「面白い漫画」じゃないってことなんです。
過去に何があったのか。それは本編を読んで確かめてほしいんですが、主人公は「触れられること」に恐怖を抱えて生きています。好きな人ができても、その一歩を踏み出せない。踏み出したくても、体が、心が、拒絶してしまう。彼女の葛藤は、ページをめくる手を止めさせるほど生々しいんです。
楠木けいが描くのは、傷を負った人間の「その後」です。過去は消せない。でも、それでも今日を生きなきゃいけない。その重さを、この作品はごまかさずに描き切ります。恋愛漫画のようでいて、これは一人の人間が自分の人生を取り戻そうとする物語なんです。
読んでいてつらくなる場面もあります。でも、目を逸らしたくなるほど真摯だからこそ、この作品には嘘がない。登場人物たちが本当に生きている感覚があるんです。
既刊4巻。完結済みです。一気に読んでください。最後まで読み終えたとき、あなたは誰かの痛みに、もう少しだけ想像力を働かせられる人間になっているはずです。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『ビターバージン』は全何巻?
全4巻で完結済みです。