アスペル・カノジョ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

漫画家として一人暮らしをする青年のもとに、ある日一人の女性が転がり込んでくる。眼鏡をかけた彼女は自閉症スペクトラムの特性を持ち、虐待的な家族のもとを離れてきた。二人の同棲生活が始まるが、そこには自傷や希死念慮、うつ病といった重たい影を抱えた日常が横たわっていた……。

原作・萩本壮八、作画・森田蓮次という異色のタッグが2018年から「Comic Days」で連載を続け、既刊12巻を数える本作は、障害や精神疾患を題材にしながら、決して説教臭くならない距離感を保っている。森田蓮次の独特な画風が、繊細な心の揺れ動きを過不足なく描き出す。自閉症という特性を「理解」や「共感」といった安易な言葉で括らず、日常のすれ違いや戸惑いをそのまま提示する手つきは、青年漫画の枠を超えた普遍性を獲得している。海外でも英語版が出版され、文化圏を越えて評価されているのは、この作品が持つ誠実さの証だろう。

「わかりあえなさ」をそのまま受け止めることの難しさと尊さを、静かに、しかし確かに描き続ける一作です。

まだ読んでいないあなたへ

既刊12巻。

この数字が物語るのは、重すぎるテーマを扱いながら7年以上読み継がれてきた事実なんです。

自閉症スペクトラムの彼女と、漫画家の彼が同棲を始める。それだけ聞くと優しい物語に思えるかもしれません。でもこの作品が描くのは、虐待的な家族、自傷、うつ病——現実の痛みから目を背けない二人の日常です。眼鏡をかけた彼女の表情一つとっても、そこには言葉にならない感情が確かに存在していて、それを読み取ろうとする彼の葛藤が、ページをめくる手を止めさせないんですよ。

萩本壮八と森田蓮次、二人の作家が生み出したこの作品は、英語版でも高い評価を受けています。国境を越えて読まれるのは、描かれている苦しみと救いが普遍的だから。一人暮らしから始まった彼の人生に、彼女が入ってきたことで変わったもの、変わらなかったもの。そのすべてが嘘のない筆致で描かれているんです。

「理解できない」と突き放すのは簡単です。でも理解できないまま、それでも一緒にいようとする——そこに人間の本質があるんじゃないでしょうか。Comic Daysで連載中のこの作品、重いテーマだからこそ、読んだ後に残るものの大きさが違います。

人を愛することの難しさと尊さを、ここまで誠実に描いた作品は稀です。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『アスペル・カノジョ』は全何巻?

全12巻で完結済みです。