イエスタデイをうたって』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

大学を出てもコンビニでバイトを続ける魚住は、馴染みの客である榀子に淡い想いを寄せていた。だが彼女には恋人がいる。ある日、カラスを連れた少女ハルと出会い、魚住の停滞した日常に小さな波紋が広がっていく。片思いが交錯し、誰も踏み出せない関係が続く……。

冬目景が『ビジネスジャンプ』で17年にわたって描き続けたこの作品は、1998年の連載開始直後、第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した。同じ作者による『黒鉄』や『エルフェンリート』とは異なり、ここには激しいアクションも超常現象もない。あるのは、青年期を過ぎても自分の居場所を見つけられない人間たちの、進まない恋と曖昧な距離感だけ。冬目景の繊細な線と、言葉にならない感情を描く筆致が、誰かを好きになることの不器用さを容赦なく映し出します。既刊11巻という長さを要したのは、この作品が「結論を急がない」ことに誠実だったからでしょう。

シリーズ累計140万部を超え、2020年にはアニメと実写映画が同時に公開された本作は、時代を超えて支持され続けています。恋に正解はない、と知っている人にこそ響く一作です。

まだ読んでいないあなたへ

17年かけて、たった11巻なんです。

大学中退してコンビニでバイト、カラスを肩に乗せた不思議な女の子が現れて、あの頃好きだった人と偶然再会して。何も特別じゃない。でもこれ、あなたの20代そのものじゃないですか。

この漫画が描くのは「好き」の行き場のなさなんです。誰かを好きになる。でも相手は別の誰かを見ている。その誰かもまた、違う誰かの背中を追いかけている。ぐるぐる回る想いの連鎖に、主人公たちは立ち尽くすことしかできない。走り出せない。踏み出せない。そんな息苦しさを、冬目景は1ページに何分もかけたような静かなコマ割りで、容赦なく突きつけてくるんです。

文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した作品です。でも権威がすごいんじゃない。セリフが少ない。派手な展開もない。なのに目が離せなくなる。表情のわずかな変化、視線の向き、沈黙の重さ。そういう「言葉にならないもの」を描く技術が圧倒的なんです。

主人公の魚住は動けない人間です。流されるまま生きて、決断を先送りにして、気づけば周りはみんな前に進んでいる。だから刺さるんですよ。完璧な主人公の成長物語じゃなくて、あなたと同じようにもがいて、ためらって、それでもなんとか一歩を探している人間の話だから。

既刊11巻、1998年から2015年まで『ビジネスジャンプ』で連載された作品です。2020年にアニメ化も映画化もされました。でも一番伝えたいのは、この漫画を読み終わったあと、自分の20代を思い出して、ちょっと泣きそうになるってことなんです。

あの頃の自分に会いたくなったら、読んでください。

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よくある質問

『イエスタデイをうたって』は全何巻?

全11巻で完結済みです。