『魔道祖师』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
名門仙門・雲夢江氏の養子として育った魏無羨は、禁術「鬼道」を極めた末に、修羅の道を歩み、天下の修士たちの手によって命を落とす。だが十三年後、彼の魂は別人の身体に宿り、この世に舞い戻った。かつての宿敵にして親友でもあった姑蘇藍氏の藍忘機と再会した魏無羨は、過去の因縁と新たな謎が絡み合う事件に巻き込まれていく……。
中国発のWeb小説を原作とした本作は、いわゆる「耽美」の文脈で語られがちだが、実のところその本質はもっと骨太だ。作者・墨香銅臭が構築したのは、名門の派閥争い、正邪の境界線、そして「正しさ」の代償を問う、重厚な群像劇である。魏無羨の破天荒さと藍忘機の峻厳さという対照的な二人を軸に、修真界の闇が多層的に描かれる。特筆すべきは、主人公が一度「悪」として断罪される構成です。読者は彼の視点を通じて、世界が善悪をいかに恣意的に線引きするかを目撃することになる。アニメ化・ドラマ化を経て日本でも知名度を上げたが、漫画版は繊細な作画と台詞回しの妙で、原作の情感をさらに増幅させている。
かつて世界を敵に回した男が、再び剣を取る理由とは何か。その答えを知るとき、あなたは「正義」という言葉を二度と軽々しく口にできなくなるでしょう。