『彼女になる日』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
少女恐怖症の高校生・間宮守は、事故をきっかけに女の身体に変わってしまう。戸惑いながらも、幼なじみで同級生の友介に支えられ、女としての生活に適応していく守。やがて二人の関係は、男同士の友情から、別の形へと変わり始める……。
小椋アカネのデビュー作にして第1回LaLa DX新人漫画賞受賞作である本作は、性転換というSF的な設定を用いながら、あくまで「幼なじみ」という関係性の変化を丁寧に描いた作品です。LaLa DXらしい少女漫画の文法で展開されるこの物語が秀逸なのは、主人公が男性でありながら、女性読者の感情移入を妨げない構造を持っている点でしょう。守が女性の身体になったことで、読者は彼(彼女)の視点を通じて、友介との関係を「保護される側」として体感できる。性転換という非日常的な状況が、逆説的に少女漫画の王道である「守られるロマンス」を自然に成立させているのです。友介の態度の変化、守自身の戸惑いと受容——そうした心理の揺れ動きを、既刊4巻という短い枠の中で過不足なく描き切った手腕は、新人とは思えない確かさがあります。
「友達から恋人へ」という普遍的なテーマを、特殊な設定で再構築した一作です。続編『彼女になる日 Another』も刊行されています。
まだ読んでいないあなたへ
幼なじみが、ある朝突然「女の子」になってたら、どうします?
これ、少女漫画なのに主人公は男子高校生なんです。しかもただの男子じゃなくて、女性恐怖症。なのに目が覚めたら自分が女の子の身体になってる。パニックですよね。鏡を見て固まる。声が出ない。着替えもできない。そんな混乱の中、最初に駆けつけるのが幼なじみの彼で——。
ここからが本当に丁寧なんです。SF設定でぶっ飛んでるのに、描かれるのは「身体が変わる」ことの途方もない現実。制服が違う。トイレの場所が違う。歩き方、座り方、人との距離感、全部が今までと違う。何より、周りから向けられる視線が全く違うんです。昨日まで「男として」見られていた世界が、一夜で別の世界に変わる怖さと戸惑いを、この作品はちゃんと描いてる。
そして幼なじみとの関係が、少しずつ、でも確実に変わっていくんです。「友達」だったはずの距離が、近づいたり遠のいたり。性別が変わったことで初めて見えてくる感情があって、それは切なくて、でもどこか温かくて。
2003年から2004年にかけてLaLa DXで連載された作品で、既刊4巻。小椋アカネ先生のデビュー作にして第1回LaLa DX新人漫画賞受賞作です。20年前の作品なのに、今読むと逆に新鮮なんですよね。性別とか、アイデンティティとか、今だからこそ刺さるテーマを、当時すでに少女漫画として真正面から描いていた。
「男女の友情」って本当にあるのか、っていう永遠の問いに、この作品はひとつの答えを出してるんです。ちょっと特殊な形で、でも確かな答えを。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『彼女になる日』は全何巻?
全4巻で完結済みです。