MURCIÉLAGO-ムルシエラゴ-』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

大量殺人の罪で死刑判決を受けた女、黒澤蜜柑。しかし彼女に下された真の刑罰は、死ではなかった。政府の密命を受け、法では裁けない凶悪犯罪者たちを始末する"処刑人"として生きることを命じられる。常人離れした戦闘能力と、命を奪うことへの躊躇なき姿勢。彼女はサイコパスとしての本性を隠すことなく、血と暴力の渦中へと踏み込んでいく……。

よしむらかなが2013年から『ヤングガンガン』で連載を続ける本作は、アンチヒーローものとしては異色の立ち位置にあります。主人公の黒澤蜜柑は、正義のために戦うのではなく、ただ殺しを楽しむ。その倒錯した欲望を政府に利用されているという構図が、作品全体に独特の緊張感を生んでいる。彼女の標的となるのは、連続殺人犯や異常犯罪者たち。モンスターがモンスターを狩るという構造の中で、ブラックユーモアとコミカルな暴力描写が絶妙に混ざり合い、グロテスクでありながらどこか笑える、不思議なバランスを保っています。百合要素も物語の重要な軸として機能し、蜜柑の人間関係に独自の彩りを添える。既刊28巻を重ね、なお連載が続くのは、この唯一無二の世界観が読者を掴んで離さないからでしょう。

英語版も展開され、海外でも支持を得る本作。正統派ヒーローに飽きたあなたにこそ、手に取ってほしい一作です。

まだ読んでいないあなたへ

既刊28巻。

この主人公、殺した人数が三桁超えてるんです。しかも刑務所から引っ張り出されて、政府の汚れ仕事を請け負う側に回ってる。普通なら「正義のために戦う」とか「過去を償う」とかそういう話になるはずなんですけど、この作品は一切そんな予定調和を踏まない。主人公は最初から最後まで、徹頭徹尾、筋金入りのサイコパスなんですよ。

でもね、不思議とページをめくる手が止まらないんです。血が飛び散る残虐シーンのすぐ横で、主人公がふざけたこと言って笑かしてくる。この緊張と脱力の波が癖になる。ブラックユーモアってこういうことかって、読んでて初めて腑に落ちました。

アクションの迫力も尋常じゃないです。戦闘描写にキレがある。暴力を暴力として描ききる画力と、それを成立させるミステリー要素の絡み方が本当に巧い。単なるバイオレンス作品じゃなくて、頭使って読むタイプの漫画なんです。

主人公が女性で、しかもこの性格設定。少年誌でも青年誌でも、ここまで振り切ったキャラクターってそうそういないと思います。「強い女性」の描き方として、間違いなく漫画史に残る一人です。

2013年から連載中で、海外でも英語版が出るほど支持されてる。28巻まで積み上がってるってことは、この狂気に付き合い続けてる読者がそれだけいるってことなんですよ。一度この世界に足を踏み入れたら、もう普通の漫画じゃ物足りなくなります。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『MURCIÉLAGO-ムルシエラゴ-』は全何巻?

現在28巻まで刊行中です。