おかえりアリス』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

幼馴染三人で過ごした子ども時代。ある出来事を境に、その関係は壊れた。数年後、主人公のもとに「女の子」になって帰ってきた幼馴染。性別が変わった友人を前に、残された二人の心は揺れ動く。初恋と友情、そして自分自身の性――何もかもが曖昧なまま、三人は再び絡み合っていく……。

『惡の華』『恋と嘘』で少年少女の内面を抉り続けてきた押見修造が、別冊少年マガジンで放った問題作である。本作が第43回講談社漫画賞少年部門を受賞したのは、単に「LGBTを扱ったから」ではない。性的指向やアイデンティティを、思春期の感情の奔流と不可分なものとして描ききったからだ。押見作品に通底する「関係性の歪み」が、ここでは性別という要素と結びつき、より複雑な様相を呈する。登場人物たちは誰一人として「正解」を持たず、ただ自分の感情に翻弄されながら、相手を求め、傷つけ合う。その過程を冷徹なまでに見つめる作家の眼差しが、少年漫画の枠を越えた緊張感を生んでいます。

既刊7巻。思春期の不安定さと性の揺らぎを正面から描いた、稀有な一作です。

まだ読んでいないあなたへ

第43回講談社漫画賞少年部門受賞作。

『惡の華』『恋と嘘』の押見修造が描く、幼馴染三人の関係が音を立てて崩れていく話なんです。好きだった子が「男」になって帰ってきた。その瞬間から、誰が誰を好きで、誰のために自分を偽って、どこまでが本当の気持ちなのか、全部わからなくなる。

この作品、ジャンルで括れないんですよ。性別とか恋愛とか友情とか、そういう言葉でスッキリ整理できたら楽なのに、登場人物たちは自分の気持ちにすら名前をつけられないまま、もがき続けるんです。眼鏡をかけた主人公の表情が、1ページごとに揺れる。笑顔の下に何層も感情が重なってて、読んでるこっちまで息苦しくなってくる。

押見修造の真骨頂は、誰も悪人じゃないのに誰も救われない関係を描くことで、この作品もまさにそれ。初恋とか片思いとか、甘酸っぱい言葉では絶対に回収できない感情が、7巻かけてどんどん歪んでいくんです。

別冊少年マガジン連載で、英語版も出てる。海外の読者にも刺さってるのは、この「言葉にできない感情」が万国共通だからなんでしょうね。綺麗事じゃない人間関係を、本気で読みたい人だけ手に取ってください。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『おかえりアリス』は全何巻?

全7巻で完結済みです。