不可解なぼくのすべてを』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

メイドカフェでバイトをする高校生・モガは、女装姿で働いている。客にも同級生にも、その「裏の顔」を隠しながら。だが店で出会った先輩・てっちゃんは、モガの秘密を知った上で自然に接してくる。女装、性自認、周囲との距離感——自分でも整理がつかない感情を抱えたまま、モガの日常は少しずつ動き出す。

粉山カタは『きみだけのポニーテール』でもLGBTQ+を軸にした物語を紡いできた作家だが、本作では「女装」という表層を入口にしつつ、それを単なるギミックに留めない。モガが女装する理由、その背後にある違和感や葛藤を、説教臭さを排してじわじわと掘り下げていく。Comic MeDuという青年誌の枠組みで描かれるだけあって、キャラクターたちは単純な「理解者」や「敵」に二極化しない。てっちゃんの飄々とした受容も、モガ自身のためらいも、生々しい手触りを持っている。

性別の境界線上で揺れる感情を、笑いと痛みの両方で描き切った既刊5巻。自分の「わからなさ」に向き合う勇気が、ここにはあります。

まだ読んでいないあなたへ

既刊5巻。

完結済み。

性別って、自分で決めていいんだっけ。この作品を読むと、当たり前だと思っていた「境界線」が、ぼんやりと揺らぎ始めるんです。

主人公は高校生。メイドカフェでバイトしながら、自分の中にある「どうしようもない違和感」と向き合っていくんですよ。女装とか、性自認とか、そういう言葉で簡単に片付けられない感情が、日常の中で静かに波打っている。友達との何気ない会話、制服を着る朝の鏡の前、誰かと並んで歩くとき。その全部に、小さな痛みと、小さな希望が同居してるんです。

粉山カタさんは「きみだけのポニーテール」でもLGBTQ+をテーマに描いてきた作家。でもこの作品が特別なのは、説教臭さが一切ないところ。誰かを啓蒙しようとか、理解を求めようとか、そういう力みが全然ない。ただ一人の人間が、自分の「不可解なすべて」を少しずつ受け入れていく過程が、ものすごく丁寧に、ものすごく優しく描かれてるんです。

コメディとドラマが絶妙に混ざり合った空気感も心地いい。笑えるシーンでちゃんと笑えて、でもその奥に切実な想いが透けて見える。そのバランスが本当に絶妙なんですよ。

「自分らしさ」って何だろう。この問いに、この作品は一つの答えじゃなくて、たくさんの問いかけを返してくれるんです。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『不可解なぼくのすべてを』は全何巻?

全5巻で完結済みです。