ロンリーガールに逆らえない』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

高校一年生の相沢一希は、クラスで孤立している少女・本庄ひびきの「秘密」を偶然知ってしまう。人を寄せ付けない雰囲気を纏う彼女は、実は極度の人見知りで、誰とも会話できない。一希が声をかけると、ひびきは拒絶するどころか「もっと話して」と懇願してくる。彼女の孤独な日常に、一希は少しずつ踏み込んでいく……。

『ロンリーガールに逆らえない』は、「ぼっち」と「コミュ障」を描く学園ラブコメの系譜において、きわめて誠実な一作だ。作者・タカシマ ハルが提示するのは、表層的な「かわいい陰キャ」ではない。ひびきの孤立には構造的な理由があり、一希との関係が深まるほど、彼女の抱える痛みの輪郭が浮かび上がる。ふたりの距離が縮まる過程は、既視感のある「ヒロイン救済物語」に堕さず、一希自身もまた変化を強いられていく双方向性を持つ。他人との関わりに不器用な高校生たちの、ささやかで切実なやりとりが丁寧に描かれる。会話の間合い、表情の微細な変化、そしてモノローグの抑制——これらが積み重なって、ふたりの関係に説得力を与えている。

孤独を抱えた少女と、その少女に手を差し伸べる少年。ありふれた構図のはずなのに、このふたりの物語はどこか特別に映ります。

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