『光が死んだ夏』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
田舎町で暮らす高校生の少年が気づいてしまった。幼馴染の「光」は、もう光ではない。あの夏、事故で死んだはずの光の姿をした何かが、光として日常に紛れ込んでいる。それでも少年は、光でない光と共に過ごすことを選んだ——。
MOKUMOKU Renが第1回ヤングエースUPマンガ大賞で大賞を受賞したデビュー作である本作は、2019年から連載が続き、既刊8巻を数える。ホラーでありながらミステリーの構造を持ち、人間と非人間の境界を問う物語だ。閉鎖的な田舎という舞台設定が、逃げ場のない緊張感を生んでいる。偽物の幼馴染と過ごす日常は、ページをめくるたびに不穏さを増していく。ジャンルとしてはスーパーナチュラル・ホラーに分類されるが、単なるモンスター譚ではなく、関係性の変質と喪失を描いた悲劇の相を持つ。英語版がYen Pressから刊行され、海外でも評価されているのは、この普遍的なテーマ性によるものだろう。
光の皮を被った何かと暮らす苦悩。それを知りながら受け入れる選択。既刊8巻、連載はまだ続いています。
まだ読んでいないあなたへ
親友が、死んだ。
なのに翌日、何事もなかったように笑いかけてくるんです。
田舎の夏。高校生の「僕」の目の前で、幼馴染の光は事故で命を落としました。葬式も終わった。でも次の日、光は普通に家の前に立っていて、「遊ぼうぜ」って声をかけてくる。姿も声も仕草も、全部あの光そのものなんです。ただひとつ違うのは、目の前にいるこいつが「光じゃない何か」だということ。
受け入れるべきなのか、拒絶すべきなのか。親友の皮を被った存在と、どう向き合えばいいのか。答えの出ない問いを抱えたまま、二人の夏は続いていくんです。
この作品が恐ろしいのは、モンスターの造形でも血みどろの描写でもありません。大切な人を失ったとき、人はどこまで「偽物」に縋ってしまうのか、その境界線のあいまいさなんです。光の代わりに現れた「それ」は、記憶も性格も完璧に再現している。なら、魂さえ宿っていなくても、それは「光」と呼べるんじゃないか——そんな問いが、じわじわと読者の心を侵食してきます。
ヤングエースUPマンガ大賞を受賞し、海外でも英語版が出版されているこの作品。静かな田舎を舞台に、人間と非人間の境目で揺れる少年たちの物語は、読後もずっと胸に残り続けます。既刊8巻、まだ結末は見えていません。
あなたなら、目の前の「それ」をどう呼びますか。
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よくある質問
『光が死んだ夏』は全何巻?
現在8巻まで刊行中です。