『フリージア』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
復讐代行が合法化された近未来の日本。殺人罪の被害者遺族には、国家から「仇討ち請負人」を雇う権利が与えられる。主人公の青年は、その殺し屋として日銭を稼ぎながら、報復の連鎖が生み出す暴力の渦に身を置いていく。法で認められた殺人が、果たして正義なのか……。
松本次郎といえば『エンジェル伝説』で名を馳せた作家だが、本作は一転してシリアスな社会派サスペンスだ。小学館の『IKKI』誌上で2003年から3年にわたり連載され、第9回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した。復讐の合法化という極端な設定を通じて、暴力と倫理の境界線を問い続ける作品です。報復が権利として認められた社会で、人は何を失い、何に縛られるのか。青年漫画という枠に収まらない重層的なテーマ性は、海外でも評価され、アメリカやヨーロッパの読者にも届いている。映画化もされた本作は、エンターテインメントでありながら、読後に深い問いを残す作品だ。
暴力の連鎖を描きながら、その先にあるものを見つめた全12巻。一度手に取れば、この物語が提示する問いから逃れることはできません。
まだ読んでいないあなたへ
文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞。
この一文が全てを物語っているんです。
「復讐代行」が合法化された日本を舞台に、殺人を請け負う男たちの日常を描いた作品なんですが、単なるバイオレンスものではないんですよ。殺す側も、殺される側も、依頼する側も、誰もが壊れていく。暴力の連鎖が生み出すのは正義でも解決でもなく、ただ新しい憎しみだけなんです。
松本次郎という作家は、人間の闇を描くのがとにかく巧い。主人公たちは職業として人を殺すわけですが、その瞳に映るのは正義感でも殺意でもなく、どこまでも深い虚無なんです。ページをめくるごとに、読んでいる自分の中にある暴力性や報復感情と否応なく向き合わされる。これほど読後に何かがずっと残り続ける漫画は、そうそうありません。
既刊12巻。2007年に映画化もされ、海外でも翻訳されて評価を受けている本作ですが、決して万人受けする作品ではないんです。でもだからこそ、一度でも「報復」について考えたことがある人、暴力の連鎖が止まらないこの世界に疑問を持ったことがある人には、絶対に読んでほしい。
重い。でも、この重さこそが本物なんです。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『フリージア』は全何巻?
全12巻で完結済みです。