『ヴォイニッチホテル』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
南の島の古びたホテル。血痕のような赤いシャツを着たメイドたちが働き、訳ありの客が逗留する。ある者は犯罪者、ある者は家族の死を引きずり、ある者は正体不明のまま日々を過ごす。殺人も、謎も、恋愛も、すべてが奇妙に交錯し、ブラックユーモアに包まれて転がっていく。ここでは何が起きても不思議ではない……。
道満晴明が「ヤングチャンピオン烈」で描いた本作は、ジャンルを特定させない振り幅の広さが武器だ。コメディかと思えばホラーに転じ、ミステリの構造を持ちながらロマンスの気配も漂わせる。そのどれにも回収されない独特な世界観こそが、道満作品の核心である。登場人物たちは皆どこか壊れているが、その壊れ方が愛おしい。ダークな題材を扱いながら、読後感は妙に軽やか。既刊3巻という短さに、必要なものだけが凝縮されています。
ブラックユーモアと奇妙な人間模様が好きな読者には、間違いなく刺さる一作です。
まだ読んでいないあなたへ
全3巻完結。
南の島のリゾートホテルで、首なし鳥の着ぐるみを着た無口なメイドが働いているんです。彼女は喋らない。表情も見えない。ただ黙々と、殺人犯も逃亡者も観光客も分け隔てなく、同じトレイでルームサービスを運ぶ。この異様な光景が、なぜか笑えて、なぜか切なくて、なぜか忘れられなくなる。
ここは「ヴォイニッチホテル」。宿帳を見れば、訳ありの客ばかり。誰かが死に、誰かが愛し、誰かが消える。でもこのホテルは何も裁かない。ただ全てを飲み込んで、朝が来ればまた静かに扉を開けるんです。
道満晴明が描くのは、善悪の境界が溶けた世界。血が流れるシーンの隣で、バカバカしいほど間の抜けた会話が交わされる。そのギャップが妙にリアルで、読んでいるうちに「ああ、人生ってこういうことかもな」と思わされてしまう。笑っていいのか、泣いていいのか、判断を保留したまま次のページをめくる感覚。
たった3巻に、10巻分の余韻が詰まっています。読み終えた後、あの鳥頭のメイドがふと頭に浮かんで、胸がざわつく。そんな読後感を味わえる作品、そうそうありません。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『ヴォイニッチホテル』は全何巻?
全3巻で完結済みです。