『ここは今から倫理です。』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
高柳は、どこか浮世離れした雰囲気を纏う高校の倫理教師だ。彼の授業では、教科書に書かれた哲学者の思想が、生徒たちの抱える現実の悩み——SNSでの承認欲求、親子の確執、恋愛の迷い、死への恐怖——と静かに交差する。高柳は押しつけがましい説教をしない。ただ問いを投げかけ、古今の哲学者たちの言葉を示すだけだ。答えを出すのは、いつも生徒自身である……。
雨瀬シオリの初連載『ここは今から倫理です。』は、グランドジャンププレミアムで2018年から2020年まで連載され、第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した。哲学を題材にした学園漫画というニッチな設定ながら、2021年には映画化され、英語版も出版されるなど、国内外で評価を確立している。本作の特異性は、カント、ニーチェ、ソクラテスといった哲学者の思想を安易に引用するのではなく、それらを生徒たちの生々しい葛藤に接続させる構成力にある。高柳という教師は、導き手であると同時に観察者でもあり、彼の静謐な存在感が作品全体に独特の品格を与えている。
既刊10巻。道徳の授業ではなく、倫理の授業が必要な時代に、この作品は確かな手応えを持って届けられています。
まだ読んでいないあなたへ
倫理って、何のために学ぶんでしょう。
高校の選択授業で「倫理」を選ぶ生徒なんてほとんどいません。でもこの物語の舞台となる高校には、生徒たちが次々と倫理の教室に吸い寄せられていくんです。理由は一人の教師、高柳先生の存在。彼は教科書を淡々と教えるんじゃなくて、傷ついた生徒たちの前に現れて、哲学者の言葉を静かに差し出すんです。
親に否定され続けた生徒。SNSで誰かを攻撃してしまった生徒。自分の価値を見失った生徒。彼らの抱える痛みは、私たちが日常で感じる息苦しさそのものなんですよ。高柳先生は答えを押しつけません。ただ、ソクラテスやニーチェ、カントといった先人たちの思想を手渡して、「君はどう考える?」と問いかける。その姿勢が、読んでいるこちらの胸にも刺さってくるんです。
この作品、文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞して、実写映画化もされました。派手な展開はありません。でも1話読むたびに、自分の中に小さな問いが生まれて、それが積み重なっていく感覚があるんです。
哲学なんて難しそう、と思うかもしれません。でも高柳先生が語る言葉は、驚くほど今を生きる私たちに響くんです。既刊10巻、どの話から読んでも心に引っかかる何かが見つかります。あなたの中にある答えのない問いに、そっと寄り添ってくれる物語です。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『ここは今から倫理です。』は全何巻?
全10巻で完結済みです。