川柳少女』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

高校生の雪白七々子は、人と話すのが苦手だが川柳で自分の気持ちを伝える。バスケ部のエース・毒島エイジとの出会いをきっかけに、文芸部で川柳を詠みながら日常を過ごす彼女の姿を描く。七々子の川柳はどこか拙く、しかし彼女の想いがそのまま五七五に乗る。

五十嵐正邦は『月刊少年マガジン』で本作を連載し、コミュニケーション不全というテーマを川柳という制約で表現した。言葉が苦手なキャラクターを描く作品は多いが、本作が優れているのは川柳という文化的装置を使うことで、不器用さを魅力に転換している点だ。七々子の川柳は字余りや破調が多く、技巧的には未熟である。だがその「下手さ」こそが彼女の飾らない感情の証明になっている。毒島をはじめとする周囲の人物たちも、川柳を通じて七々子の本心を読み取ろうとする。この非言語的なやり取りが、ラブコメでありながら静かな情感を生んでいるのです。

川柳という古典的な詩形が、現代の高校生コメディに違和感なく溶け込んでいます。言葉にできないもどかしさと、それでも伝えたい気持ち。読めば、五七五で誰かに想いを届けたくなるかもしれません。

巻一覧(発売順)