『町田くんの世界』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
地味で不器用、だけど誰にでも分け隔てなく優しい高校生・町田一。眼鏡の奥の目は細く、運動神経も鈍い。クラスの中心にいるタイプではない。けれど彼は、困っている人を見過ごせない。頼まれたら断れない。そんな町田くんの日常を、彼に惹かれていくクラスメイトたちの視点で描く。
安藤佑季のデビュー作にして代表作である本作は、別冊マーガレットに連載され、第19回日本メディア芸術祭新進作家賞、第20回手塚治虫文化賞新生賞をダブル受賞した。少女漫画の文脈でありながら、恋愛を前面に押し出すのではなく、善意と鈍感さを併せ持つ主人公の行動が周囲に波紋を広げていく様を丁寧に積み重ねる。町田くん本人は自分が誰かに影響を与えているなど微塵も思っていない。その無自覚さが、逆説的に彼の人間性を際立たせる構造です。ヒロインが先に恋に落ちるという設定も効いている。
既刊7巻。映画化もされ、国内外で支持を集めた本作を、まだ読んでいないなら損をしています。
まだ読んでいないあなたへ
既刊7巻、完結。
運動も勉強もダメで、見た目も冴えない。なのに町田一は、クラスの誰よりも人気者なんです。彼が通りかかるだけで周りの空気が温かくなる。それは彼が、人を助けるとき誰より全力で、感謝するとき誰より本気で、誰かの小さな変化に誰より先に気づくから。
この漫画のすごいところは、善人を描いて説教臭くならないところです。町田くんは「いい人」じゃなくて、ただ目の前の人を放っておけない。クラスメイトが忘れ物をすれば全速力で届けに行き、誰かの良いところを見つけたら素直に口に出す。それが自然すぎて、読んでいるこっちが恥ずかしくなるほど。
そしてヒロインの猫田さんの心の動きが、もう本当に切ないんですよ。「どうして私は、こんなにこの人を見てしまうんだろう」って。最初は町田くんのことを変わった人だと思っていたのに、気づいたら彼の優しさに救われていて、次第に特別な感情が生まれていく。その過程が、これ以上ないほど丁寧に描かれています。
日本メディア芸術祭新進作家賞と手塚治虫文化賞新生賞をダブル受賞。少女漫画でありながら、性別も年齢も関係なく心に響く作品です。誰かに優しくしたくなる。そんな読後感、久しぶりに味わえます。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『町田くんの世界』は全何巻?
全7巻で完結済みです。