『ラブ★コン』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
小泉リサは高校一年生、身長172センチ。クラスメイトの大谷敦士は身長156センチ。リサは女子としては高すぎる身長に、大谷は男子としては低すぎる身長にコンプレックスを抱えている。周囲からは漫才コンビ扱いされ、当人たちも最初はいがみ合うばかり。だが、好きな音楽の趣味が一致したことをきっかけに、二人は次第に友情を育んでいく。やがてリサは大谷への恋心を自覚するが、身長差という物理的な壁が、告白への一歩を踏み出せずにいた——。
中原アヤは『ラブ★コン』以前にも別冊マーガレットで多数の作品を発表してきたが、本作で初めて身長コンプレックスという普遍的なテーマを徹底的に掘り下げた。2000年代の少女漫画は『NANA』や『のだめカンタービレ』など、女性の自立や個性を描く作品が台頭していた時期です。そうした流れの中で本作が際立つのは、身長というコンプレックスを笑いに昇華しつつ、それでも恋愛における本気の悩みとして描き切った点にある。大阪弁による軽妙な掛け合いと、リサの一途な想いが生む切なさのバランスが絶妙で、読者は笑いながら涙する。単なるラブコメディの枠を超え、コンプレックスを抱える全ての人への応援歌になっている。
初めて好きになった相手が、自分より背が低い。そんな些細なズレが、こんなにも胸を締め付けるなんて。笑って泣いて、気づけばリサと一緒に恋してしまう、そんな一作です。