『阿波連さんははかれない』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
阿波連れいなは、極端に人との距離感がつかめない女子高生だ。隣の席になったクールな少年・ライドウは、彼女の不器用さに気づき、何かと手を差し伸べるようになる。借りた消しゴムを返せない、話しかけたいけど声が届かない、お弁当を一緒に食べたいのに誘えない——そんな些細な「できない」を、ライドウは黙って解決していく。
水あさとは『となりの吸血鬼さん』で日常系の新境地を切り拓いた作家だが、本作はそのノウハウを恋愛コメディに応用した快作である。阿波連さんの「はかれない」は、単なるコミュ障ではない。彼女は人が好きで、関わりたいと強く願っている。ただ、その方法がわからないだけだ。この設定が絶妙で、読者は彼女の不器用さに苛立つのではなく、応援したくなる。ライドウの観察眼と優しさも押しつけがましくなく、二人の距離が縮まる過程が実に自然です。ジャンプ+という媒体で、派手なバトルや奇抜な設定に頼らず、キャラクターの機微だけで読ませる手腕は見事としか言いようがない。
距離感ゼロの"近すぎるヒロイン"が溢れる昨今、適切な距離を測れないがゆえに遠い彼女の魅力は新鮮です。二人の歩幅が少しずつ揃っていく様子を、ぜひ見届けてください。