『怪物事変』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
田舎の牧場で起こる家畜の連続変死事件。その調査のため東京から訪れた「探偵」隠神は、村で「泥田坊」と呼ばれ疎まれる少年・夏羽と出会う。感情の機微を理解せず、孤独を孤独と認識しない少年。だが隠神は彼の正体を見抜く——半人半妖の「怪物」であることを。
藍本松がジャンプSQで2016年から連載を続ける本作は、2021年に第23回手塚治虫文化賞新人賞を受賞した。妖怪譚とジュブナイルを掛け合わせた設定そのものは珍しくないが、『怪物事変』が評価されたのは、その構造の堅牢さだ。隠神探偵事務所を舞台に、人間社会から疎外された「怪物」たちが依頼を受けて事件を解決する——このフォーマットが、単発エピソードとしても、長編の伏線としても機能する。社会的疎外や孤児という重いテーマを扱いながら、アクションとコメディのバランスで読みやすさを担保している点も巧みです。既刊24巻を数え、アニメ化、さらにはアメリカで英語版が出版されるなど、海外展開も進んでいる。
少年漫画としての正統性と、現代的なテーマ性が両立した一作です。妖怪ものの新たな代表作として、未読ならば今から追いかける価値があります。
まだ読んでいないあなたへ
既刊24巻、まだ物語は終わらない。
手塚治虫文化賞・新人賞受賞。この賞がどれほど重いか、知っている人には説明不要でしょう。藍本松が描く『怪物事変』は、ただの妖怪バトル漫画じゃないんです。
主人公は「泥田坊」と呼ばれ、村で家畜のように扱われていた少年。ある日、都会から来た探偵・隠神と出会い、自分が半妖であることを知る。そこから始まるのは、居場所を探す旅なんです。戦いの裏には、必ず「孤独」がある。仲間たちも皆、人間と妖怪の狭間で、誰にも受け入れられなかった過去を抱えている。
でも、この作品の凄みは、その重いテーマを決して湿っぽく描かないところ。隠神探偵事務所に集う半妖たちの日常は、驚くほどユーモラスで温かい。少年漫画らしい痛快なバトル、謎解きの面白さ、そして何より、傷だらけの者同士がぶつかり合いながら「家族」になっていく過程が、胸を打つんです。
2021年にアニメ化され、海外でも英語版が出版されるほどの評価。ジャンプSQで連載7年を超えてなお加速する物語は、読めば読むほど引き込まれていく。
誰にも必要とされなかった子どもたちが、互いを必要とし合う。その瞬間を見届けてほしいんです。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『怪物事変』は全何巻?
現在24巻まで刊行中です。