『嘘喰い』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
賭郎という秘密組織が主催する命懸けのギャンブルに身を投じる青年・斑目貘。彼は天才的な駆け引きと冷酷な判断力で、金と権力を求める者たちを食い物にしていく。だが貘の真の目的は金ではなく、賭郎の頂点に君臨する「お屋形様」への復讐。警察官の梶隆臣、博打打ちの夜行妃古壱といった仲間を得た貘は、組織の深奥へと踏み込んでいく……。
『嘘喰い』の凄みは、ギャンブル漫画というジャンルの枠を大きく超えたところにある。作者の迫稔雄は本作でデビューし、その後も『ハンザスカイ』で航空サスペンスに挑むが、やはり『嘘喰い』で確立した「心理戦×暴力」という独自の様式が際立っている。『カイジ』や『アカギ』のような駆け引きの緊張感と、『刃牙』を思わせる肉体の暴力性を融合させ、さらに伏線を張り巡らせた長編構成で一気に読ませる。ギャンブルシーンでは相手の心を読み合う知略戦が展開されるが、決着は殴り合いや銃撃戦で決する。この二律背反が物語に独特の熱を生んでいる。賭郎という組織の設定も秀逸で、ルールに縛られながらも暴力が支配する世界観は、単なるゲーム漫画では味わえない緊迫感を生み出している。
週刊ヤングジャンプで全49巻、約10年にわたって連載された本作は、一度読み始めたら止まらない中毒性を持っています。未読ならば、今すぐ第1巻を手に取るべきです。