この音とまれ!』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

廃部寸前の時瀬高校箏曲部。部員はたった一人、不良と噂される久遠愛だけだった。そこへ天才箏曲家の孫・鳳月さとわが転校してくる。互いに事情を抱えた二人を中心に、部員が少しずつ集まり始める。未経験者ばかりの寄せ集め集団が、全国大会を目指して箏の稽古に打ち込んでいく……。

2012年からジャンプスクエアで連載が続き、既刊33巻を数える本作は、箏という和楽器を題材にした青春群像劇だ。音楽漫画の系譜で言えば、吹奏楽部を描いた作品群に近い構造を持つが、箏という楽器の特性——一人でも演奏できるが、合奏によって深みが増す——を物語の骨格に組み込んでいる点が巧い。部員それぞれの成長と、アンサンブルとしての調和。この二つの軸が絡み合いながら進む展開は、ありがちな勝利至上主義に陥らず、「音を重ねる」ことの意味を丁寧に掘り下げていきます。

2019年にはアニメ化、舞台化も果たし、文化庁芸術祭賞まで受賞している。累計発行部数550万部超という数字が示すのは、伝統楽器という題材の特殊性を超えて、多くの読者に届く普遍性を備えているということでしょう。青春の熱量と箏の響きが交差する、この物語の余韻を味わってみてください。

まだ読んでいないあなたへ

既刊33巻。

12年続く、箏の音が響く青春群像劇なんです。

「箏」って楽器、触ったことありますか? 私も最初は「お正月に流れるあれでしょ」くらいの認識でした。でもこの漫画を読んだら、箏が奏でる音の、あの振動が体の芯まで響いてくるような感覚が、ページ越しに伝わってくるんですよ。音が「見える」漫画なんです。

Jump Squareで連載中のこの作品、第72回文化庁芸術祭賞レコード部門優秀賞を受賞しています。音楽漫画が文化庁から評価されるって、相当なことなんです。しかも中高生を中心に累計550万部超え。若い世代が伝統音楽に熱狂している理由が、読めば分かります。

部員がほぼゼロ状態の箏曲部から物語は始まるんですが、登場人物たちの背景が一人ひとりまったく違うんですよね。それぞれが抱えている事情、音楽への向き合い方、仲間との距離感。誰かの成長が別の誰かを変えていく、その連鎖が丁寧に描かれていて、気づいたら全員を応援してるんです。

音を合わせるって、技術じゃないんだと教えられました。心が揃わないと音は揃わない。5人で弾いているのに1人で弾いているみたいになることもあれば、全員の音が溶け合って一つの生き物みたいになる瞬間もある。その違いを、セリフではなく「音」の描写で魅せてくれるんです。

2019年にアニメ化、舞台化もされていて、箏の音が実際に聴ける喜びを知った人も多いはず。でも原作には原作にしかない「間」と「静寂」があります。演奏シーンの前のページをめくる手が震えるあの感覚は、漫画でしか味わえません。

33巻まで積み重ねられた信頼関係と成長の軌跡を、今から追いかけられる幸せを噛み締めてください。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『この音とまれ!』は全何巻?

現在33巻まで刊行中です。