ぼくは麻理のなか』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

三十路手前の引きこもり、小森功は、ある朝目覚めると女子高生・吉崎麻理の体になっていた。美しく、友人に囲まれ、充実した学園生活を送る彼女の「なか」で、小森は戸惑いながらも、失われた時間を取り戻すかのように高校生活を体験していく。だが、麻理の周囲には不穏な影が忍び寄っている……。

押見修造は『惡の華』で思春期の暴力的なまでの感情を抉り出し、読者を震撼させた作家だ。本作でも、その鋭利な心理描写は健在である。単なる「入れ替わりモノ」に留まらず、引きこもりの男が女子高生の身体を通して社会と再接続する過程を、痛々しいほどリアルに描き出す。小森の孤独、麻理の抱える闇、そして彼女を取り巻く人間関係の歪み。それらが絡み合い、やがてミステリーとしての緊張感を帯びていきます。回想シーンを効果的に挟みながら、過去と現在が呼応し合う構成も見事だ。週刊漫画アクションに連載され、「このマンガがすごい!」オトコ編第1位を獲得したのも納得の完成度である。

読者を選ぶ作品かもしれません。しかし、その不穏さの奥にある人間の本質への眼差しは、間違いなくあなたの心に刺さるはずです。

まだ読んでいないあなたへ

目が覚めたら、女子高生になっていた。

30歳ニート男の小森功が意識を取り戻したとき、鏡に映っていたのは見知らぬ美少女・吉崎麻理の顔だったんです。なぜ入れ替わったのか。どうすれば元に戻れるのか。そもそも、自分の身体はどこにあるのか。混乱する小森の前に広がっていたのは、彼が何年も逃げ続けてきた「他者と関わる日常」でした。

この作品、ただのボディスワップものじゃないんですよ。押見修造が描くのは、身体が入れ替わった者同士の恋愛でも、性別を超えた友情でもない。引きこもりだった男が、美少女の皮を被って初めて知る「人と繋がることの痛み」なんです。麻理には麻理の人生があって、友達がいて、秘密があって。小森はその全てに「麻理として」向き合わなければならない。他人の人生を生きるということが、こんなにも重くて、こんなにも逃げられないものだとは。

『惡の華』で思春期の残酷さを抉った作家が、今度は「孤独な大人」を主人公に選んだ意味を、読み進めるほどに突きつけられます。小森の視線を通して見る女子高生の世界は、キラキラした青春とは程遠い。そこにあるのは、誰かの期待、誰かの視線、誰かの悪意。でも同時に、誰かの優しさや、ほんの少しの救いも、確かにあるんです。

全9巻。このマンガがすごい!オトコ編第1位、2018年には映画化もされた傑作です。ラストまで読んだとき、あなたは小森功という男の人生を、たしかに一緒に生きた実感を持つはずです。他人の身体を借りてでも、人は変われるのか。それとも――。答えは、この9巻の中にあります。

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よくある質問

『ぼくは麻理のなか』は全何巻?

全9巻で完結済みです。