クズの本懐』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

高校生の安楽岡花火と粟屋麦は、恋人同士として振る舞う。だが二人の関係は、互いに別の相手への片思いを埋め合わせるための"偽装"だった。花火が想いを寄せるのは教師の鐘井、麦が憧れるのは音楽教師の皆川茜。叶わぬ恋を抱えたまま、二人は孤独を共有し、歪んだ距離感で寄り添い続ける……。

横槍メンゴが『ビッグガンガン』に連載した本作は、青年誌らしからぬ繊細さと冷徹さを兼ね備えた恋愛劇です。「片思いの代償行為としての交際」という設定自体は珍しくありませんが、本作が際立つのは、登場人物たちの感情をロマンティックに美化せず、むしろその醜さや脆さまで徹底的に掘り下げる姿勢にある。花火と麦の関係は、相互依存でありながらどこまでも孤独で、その矛盾が物語全体を貫いている。全8巻という分量も、描くべきものを過不足なく収めた結果でしょう。第1回マンガ大賞受賞、アニメ化・実写映画化と多方面で評価されたのも、この作品が持つ普遍性と独自性の両立が理由です。

恋愛を美しく語るのではなく、その裏側にある"クズさ"を直視する覚悟を持つ読者にこそ、本作は刺さります。

まだ読んでいないあなたへ

完結済み全8巻。

報われない恋をしている人間は、誰かを抱けば孤独を忘れられるんでしょうか。高校生の花火と麦は、お互いに別の人を想いながら、その痛みを紛らわすために恋人のふりをすることにするんです。キスをして、体を重ねて、それでも本当に欲しいものは手に入らない。二人とも、それを分かっている。

これは恋愛漫画の顔をした、孤独の物語なんですよ。好きな人が隣にいるのに触れられない苦しさ、求められているのに満たされない空虚さ。誰にも言えない感情を抱えた登場人物たちが、それぞれの方法で痛みに耐えようとする姿が、容赦なく描かれていきます。

綺麗事では済まされない人間の弱さと、それでも誰かを求めずにいられない切実さ。横槍メンゴが描く表情の繊細さは、心の奥底にある「触れられたくないけれど、誰かに見つけてほしい」という矛盾を、言葉以上に雄弁に語るんです。

マンガ大賞第1回受賞作。アニメ化・実写映画化もされた本作は、恋愛の甘さではなく、人を好きになることの痛みを真正面から描いた稀有な作品です。

読み終わったあと、あなたの中にある「言葉にできなかった何か」が、少しだけ形を持つかもしれません。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『クズの本懐』は全何巻?

全8巻で完結済みです。