たいようのいえ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

親の離婚で実家を出ることになった高校生の中村茂は、幼なじみの野々原大地の家に転がり込む。小学生のころに憧れていた大地の家は、今や彼ひとりが暮らす空き家同然の場所だった。両親の不在で荒れた生活を送る大地と、家を出ざるを得なかった茂。ふたりの同居生活は、かつての幼なじみという関係を少しずつ変えていく……。

Taamoは、少女漫画の王道を丁寧に再構築する作家だ。年の差、同居、幼なじみというモチーフはありふれているが、この作品が講談社漫画賞少女部門を受賞したのは、登場人物たちの感情の動きを描く精度の高さゆえだろう。不在の親という設定は、単なる恋愛の舞台装置ではなく、ふたりが家族とは何かを問い直すための必然として機能しています。茂が先に恋に落ちるという構図も、少女漫画の定石を外した選択で、物語に独特の緊張感を生んでいる。『おとなりに銀河』でも見せた、日常の中にある切実さを掬い取る手つきがここでも冴えています。

家族を失いかけたふたりが、新しい「家」を作っていく物語。既刊13巻、2015年には実写映画化もされた本作は、甘さだけでは終わらない少女漫画の奥行きを味わわせてくれます。

まだ読んでいないあなたへ

13巻完結。

第37回講談社漫画賞少女部門受賞作です。

両親が離婚して家を出た高校生の女の子が、幼なじみの男性の家に転がり込むところから始まります。彼は7歳年上で、もう社会人。子どもの頃は優しかったのに、今は素っ気なくて何を考えているかわからない。でもこの人の家には、失くしたと思っていた「あたたかさ」があるんです。

ここで描かれるのは、大人と子どもの間で揺れる時期の、どうしようもない感情なんですよ。好きになってはいけないとわかっている。年齢も立場も違いすぎる。なのに一緒にご飯を食べて、同じ屋根の下で眠って、何気ない日常を重ねるたびに、心が彼の方へ傾いていく。その切なさが、ページをめくる手を止めさせないんです。

Taamoさんの描く心の動きは、驚くほど繊細で容赦がありません。言葉にならない想いが表情や仕草ににじみ出る瞬間、誰かを大切に思うことと自分を守ることの板挟みになる苦しさ。読んでいて胸が締めつけられるのに、それでも次が気になって仕方なくなるんです。

2015年に映画化もされた作品です。家族って何か、誰かと生きるってどういうことか——当たり前だと思っていたものを、もう一度考えさせてくれる物語なんですよ。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『たいようのいえ』は全何巻?

全13巻で完結済みです。