입학용병』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

元特殊部隊員のイジンは、ある日突然17歳の高校生として過去に戻る。二度目の人生で彼が選んだのは、平穏な学生生活ではなく、傭兵として培った戦闘技術を駆使して裏社会の依頼を請け負う道だった。昼は制服を着た平凡な高校生、夜は冷徹な戦闘マシン。二つの顔を持つ彼の前に、様々な危険が迫ってくる……。

韓国ウェブトゥーンの中でも特に人気の高いアクション作品だ。「転生もの」と「学園もの」を掛け合わせた設定自体は珍しくないが、本作が優れているのは徹底したリアリズムへのこだわりである。主人公が持つ戦闘技術の描写は具体的で説得力があり、依頼をこなす過程では綿密な計画と冷静な判断が描かれます。単なる無双系ではなく、圧倒的な実力を持ちながらも慎重に立ち回る主人公の姿が、物語に緊張感を生んでいる。作画も動きのあるアクションシーンと日常パートのコントラストが鮮やかで、ウェブトゥーン特有の縦スクロールを活かした演出が冴えわたる。Naverで連載中の本作は、すでに数億ビューを超える人気を誇り、日本語版も配信されている。

二度目の人生で、彼は何を守り、何と戦うのか。その答えを見届けてください。

まだ読んでいないあなたへ

元傭兵が高校生になる、って聞いて笑いました。

でも読んだら笑えなくなったんです。

主人公のイジンは、戦場で10年以上を過ごした後、18歳の体に戻って高校に入学するんですよ。ただの学園無双ものじゃありません。彼が持ち込むのは銃や格闘術じゃなくて「生き延びるための判断力」なんです。いじめっ子を前にしたとき、彼の脳内では瞬時にリスクとリターンが計算され、最小限の動きで場を制圧する。その一連の思考プロセスが描かれる瞬間、あなたは戦場と教室が地続きであることに気づいてしまいます。

この作品が凄いのは、暴力を美化しないところなんです。イジンは力を誇示しません。むしろ隠そうとする。なぜなら彼は知っているから。一度殺意を解放したら、日常には戻れないことを。だから彼は必死で「普通の高校生」を演じるんです。友達と笑い、授業を受け、文化祭の準備をする。でもその笑顔の裏で、彼の目は常に出口と脅威を探している。この二重性が堪らなく切ないんですよ。

戦闘シーンの作画は圧巻です。ただ派手なだけじゃなくて、イジンの動きには全て理由がある。足の置き方、視線の配り方、呼吸のタイミング。プロの仕事を見ているような精密さで、読んでいるうちに自分まで緊張してきます。

そして何より、この作品は問いかけてくるんです。平和な日常を守るために暴力の記憶を抱えて生きることは、果たして幸せなのかって。イジンが迷い、傷つきながらも前に進もうとする姿に、あなたは確実に心を掴まれます。

戦場から教室へ。でも彼の戦いは終わっていないんです。

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