『少女終末旅行』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
文明が終わった後の世界。廃墟と化した巨大都市の最上層付近を、二人の少女が半装軌車で旅をしている。チトとユーリ、彼女たちの目的地は明示されない。ただ上へ、上へと進みながら、食料や燃料を探し、時には他者と出会い、また別れていく。世界には人の姿がほとんどなく、建造物は朽ち果て、静寂が支配している。この終わりゆく世界で、少女たちは何を見つけるのだろうか……。
つくみずにとって本作は初のオリジナル長編だが、その完成度は驚異的です。大学時代の短編小説を起点に漫画化されたという経緯からもわかるように、物語の骨格には哲学的な思索が深く埋め込まれている。「くらげバンチ」での連載は2014年から2018年まで続き、全6巻で完結。第50回星雲賞コミック部門を受賞し、アニメ化もされた本作は、ポストアポカリプス作品という枠を超えて、人間存在そのものへの問いを投げかけます。何もない世界で、なぜ生きるのか。廃墟の静謐さと少女たちの何気ない会話が、読む者の心に静かに染み入る作品です。
滅びゆく世界の記録として、これほど誠実な作品は稀でしょう。既刊6巻、手に取るべき一作です。
まだ読んでいないあなたへ
世界が終わったあとも、日常は続くんです。
廃墟と化した多層都市を、二人の少女がケッテンクラートで旅している。チトとユーリ。食料を探し、燃料を集め、ときどき歌を口ずさみながら、がらんとした街を走り続ける。彼女たちに目的地はない。ただ上へ、上へと登っていくだけ。人類がほぼ絶滅した世界で、この二人だけが妙に楽しそうなんですよ。
つくみずが描くのは、終末なのに不思議と静かで、荒廃しているのに温かい世界です。巨大な機械の残骸、崩れかけたビル群、かつて誰かが暮らしていた痕跡。少女たちはそこで出会った数少ない「生きているもの」と言葉を交わし、ときには哲学めいた問いを投げかけられる。「生きるってなんだろう」「神様って何?」──答えの出ない問いに、彼女たちはちょっと考えて、また走り出すんです。
絵は一見シンプルに見えるけれど、背景の密度がすごい。崩れた階層、錆びた配管、どこまでも続く灰色の空。でもその中で、二人のやりとりだけが色を持っているように感じるんです。お腹を空かせて喧嘩したり、温泉を見つけて大はしゃぎしたり。終わってしまった世界なのに、ここには確かに「生」がある。
第50回星雲賞を受賞し、アニメ化もされた本作は既刊6巻。読後、あなたはきっと空を見上げるはずです。そして気づくんです──当たり前の日々が、どれだけ尊いものだったのかに。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『少女終末旅行』は全何巻?
全6巻で完結済みです。