『富江』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
美しい少女・富江が殺される。だが彼女は何度でも再生し、また別の男たちを破滅へと導く。1987年、月刊ハロウィンに登場したこの連作短編は、「美」への執着と嫉妬が生む狂気を、伊藤潤二特有の緻密な線で描き出した。富江という一人の少女を軸に、毎回異なる男たちが破滅していく構造。彼女の不死性は超自然的な設定でありながら、むしろ人間の欲望そのものの寓話として機能している……。
伊藤潤二のデビュー作にして代表作である。第1回日本ホラー小説大賞を受賞し、後に『うずまき』『ギョ』へと続く独自の作風を確立させた記念碑的作品だ。学園を舞台にしながら、これは少女漫画の文脈を逸脱したホラーである。美しい女性への憧憬が憎悪へ転化する瞬間を、静謐な画面構成の中に封じ込める。その抑制された恐怖は、後のスプラッター描写とは一線を画す独特の凄みを持つ。1999年のアニメ化、2005年の実写映画化を経て、海外でも翻訳され、世界的にホラー漫画の金字塔として評価されている。
美への執着が生む破滅を描いた連作短編集。既刊3巻、不死の少女が見せる悪夢の系譜を辿る体験は、今も色褪せません。
まだ読んでいないあなたへ
殺しても、殺しても、蘇る。
これ以上完璧な「美」の恐怖はないんです。伊藤潤二が1987年に世に放った『富江』は、たった3巻なのに、読み終えてもずっと心に張り付いて離れない。連作短編なんですが、どの話でも富江という少女が、男たちを狂わせ、破滅させ、そして殺される。でもその死体から、また富江が生まれてくる。何度でも。
彼女は何も特別なことをしない。ただそこにいる。笑う。見つめる。それだけで男は執着に囚われ、やがて殺意に変わり、実行して、そして絶望する。死なないから。いや、死ぬんです。確かに殺される。なのに気づいたら隣にいる。「久しぶり」って微笑みながら。
伊藤潤二の緻密な絵が、この狂気を完璧に描ききってるんですよ。富江の美しい顔が歪む瞬間、男たちの目が正気を失っていく過程、そして死体の再生——全部が解像度高すぎて目を逸らせない。少女向け月刊誌に連載されてたって信じられますか? でもだからこそ、この作品には「美しさ」への嫉妬や憧れ、そして恐怖が、どの読者にも刺さる形で描かれてるんです。
第1回日本ホラー小説大賞を受賞し、アニメ化も映画化もされて、海外でも金字塔として評価されてる。でもね、本当に凄いのは、30年以上前の作品なのに今読んでも古びてないところなんです。美への執着も、それがもたらす狂気も、人間の本質だから。
3巻です。たった3巻で、あなたの「美しさ」への感覚が変わります。
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よくある質問
『富江』は全何巻?
全3巻で完結済みです。