マッシュル-MASHLE-』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

魔法が全てを支配する世界で、魔法が使えない少年マッシュ・バーンデッドは森の奥で筋トレに明け暮れていた。魔法を使えない者は社会から排除されるこの世界で、彼が生き延びる手段はただ一つ——圧倒的な筋力で魔法を物理的にねじ伏せること。だが平穏な生活は長く続かない。正体が露見し、名門魔法学校への入学を余儀なくされたマッシュは、魔法界の頂点「神覚者」を目指すことになる。魔法なき肉体が、魔法社会の頂点に立てるのか。

『ワンパンマン』のサイタマを彷彿とさせる「圧倒的な強さ」を軸にしながら、『ハリー・ポッター』的な魔法学校という舞台設定を組み合わせた本作は、王道バトル漫画の文法を逆手に取った異色作です。作者の甲本一は本作がデビュー作でありながら、ギャグとバトルの緩急、キャラクター造形の巧みさで一気に頭角を現しました。特筆すべきは、「魔法が使えないキャラが魔法学校に入る」という設定を単なるギミックに終わらせず、階級社会への風刺、血統主義への批判という骨太なテーマへ昇華させている点です。線の少ないシンプルな作画は、むしろ動きの爽快感を際立たせており、筋肉で杖を折る、筋肉でビームを弾く、といった荒唐無稽な描写を説得力あるアクションへと変換しています。

「魔法? 筋肉で十分だ」——この一言に全てが詰まった痛快作、未読なら今すぐ読むべきです。

まだ読んでいないあなたへ

魔法が全ての世界で、魔法が使えない。

これ、もう詰んでるんですよ。でもこの主人公マッシュは、その絶望的なハンデを「筋肉」で解決するんです。魔法で空を飛ぶ?腕力でぶっ飛ぶ。魔法の盾?拳で粉砕。重力魔法で押し潰す?腹筋で耐える。最初は「そんなバカな」って笑うんですけど、読み進めるうちに気づくんです。これ、めちゃくちゃ熱いバトル漫画なんだって。

マッシュが魔法学校に潜り込んで、天才魔法使いたちと対決していく展開なんですが、この主人公の凄みは「圧倒的な努力の結晶」なんですよね。生まれつき魔法が使えない代わりに、誰よりも己を鍛え上げた。その一途さが、読んでて胸に刺さるんです。ギャグ顔で筋トレしてる姿の裏に、生き延びるための必死さが透けて見える。

仲間たちとの関係も素晴らしいんです。最初は魔法至上主義で偏見まみれだった連中が、マッシュの生き方に触れて変わっていく。言葉じゃなくて、行動で示す男なんですよ、この主人公。シュークリームを愛し、大切な人を守るためなら何でもする。そのシンプルな信念が、読んでる側の心まで真っ直ぐにしてくれるんです。

笑って、痺れて、泣ける。この三拍子が全部詰まってる作品です。

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