『リライフ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
27歳無職の海崎新太は、リライフ研究所の謎めいた男・夜明了から一年間限定で高校生に戻る実験への参加を持ちかけられる。若返りの薬を飲み、17歳の姿で高校に潜入することになった新太。しかし10年のブランクは重く、勉強についていけない、スマホが使えない、若者ノリが理解できないと散々な日々が続く。周囲には優等生の日代千鶴、明るいムードメーカーの大神和臣、不器用で真っ直ぐな狩生玲奈らクラスメイトがいて、新太は彼らと関わるうち、自分が社会から脱落した理由と向き合い始める……。
『ReLIFE』は夜宵草によるcomicoの連載作で、のちに『リライフ完結編』まで描かれた。一見すると「大人が高校生に戻る」というコメディ設定だが、この作品が優れているのは、主人公の再挑戦を単なるやり直しとして描かない点だ。新太は過去の失敗から逃げてきた人間であり、高校という舞台で若者たちと交わることで、自分が何に挫折し、何を恐れていたのかを再認識していく。彼を取り巻く高校生たちもまた、進路や人間関係に悩み、それぞれの痛みを抱えている。夜宵草は登場人物たちの心理を丁寧に掘り下げ、青春ものの枠を借りながら、実は「人生の敗者復活戦」を真摯に描いているのです。新太と日代の関係も、単なる恋愛ではなく、互いに傷を抱えた者同士の静かな共鳴として機能する。
もう一度やり直したいと思ったことがある人なら、この物語は他人事ではありません。青春の輝きと、大人になって失ったものの重さを同時に突きつけてくる作品です。
まだ読んでいないあなたへ
27歳、無職。
人生詰んだと思ったその日、怪しげな男が差し出したのは「1年間だけ高校生に戻れる薬」だったんです。
主人公の海崎新太は、就活失敗、ニート生活、気づけば同級生はみんな社会人として輝いてる。そんな彼が謎の実験プログラム「リライフ」で高校生の姿に若返り、もう一度青春をやり直す話なんですが、これがただの"やり直し系"じゃないんです。27歳の記憶を持ったまま高校生活を送るって、想像以上に残酷で、同時に眩しすぎる。
本当の高校生の時には気づかなかったこと。友達の何気ない一言の重み、進路で悩む仲間の孤独、恋愛感情のまっすぐさ。大人になった今だからこそ、その一つ一つが刺さるんです。海崎は高校生たちの悩みに寄り添いながら、実は自分こそが一番救われていく。「ああ、俺あの時もっとちゃんと生きればよかった」そんな後悔が、ページをめくる手を止めないんですよ。
そしてヒロインの日代千鶴。この子がまた不器用で、表情が硬くて、でも誰よりも必死に人と向き合おうとしてる。彼女と海崎の距離が縮まる瞬間、あなたは確実に心臓を撃ち抜かれます。
読み終わった時、「今からでも遅くない」って思えるんです。人生に手遅れなんてない。そう信じさせてくれる作品なんですよ。あなたの中で何かが動き出す、その瞬間を味わってほしい。