『終末のワルキューレ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
神々が人類の存続を問う天界の会議で、滅亡の決議が下される。だが戦乙女ブリュンヒルデが提案したのは、神と人間の一対一の決闘「ラグナロク」。人類側が13番勝負で7勝すれば、滅亡は回避される。呂布奉先、アダム、佐々木小次郎——人類史に名を刻んだ英傑たちが、北欧神話のトールや海神ポセイドンと命を賭けて激突する。
この作品の真価は、史実や神話の文脈を大胆に再解釈する構成力にある。作画の梅村真也と原作の福井タカヒロ・アジチカによる『終末のワルキューレ』は、月刊コミックゼノン(コアミックス)で連載され、単なるバトル漫画の枠を超えた。例えば佐々木小次郎は「敗北を糧に技を磨き続けた剣士」として描かれ、彼の必殺技が完成する過程そのものがドラマになっている。神側のキャラクターも、威厳と傲慢、孤独といった多面性を持ち、単純な悪役に終わらない。トーナメント形式でありながら、各対戦が独立した読み切りのような密度を持つのです。梅村の画力も特筆すべきで、筋肉の躍動や表情の機微を描き分ける技術は圧倒的だ。
神話や歴史上の人物が好きなら、彼らの「もしも」の姿に心を掴まれるはずです。人類の意地と尊厳を賭けた戦いを、ぜひその目で確かめてください。
まだ読んでいないあなたへ
神々が人類を滅ぼそうとしているんです。
天界で開かれた会議で、神々は人類の価値を見限り、滅亡を決議しました。でもそこで一人のワルキューレが立ち上がる。「人類に最後のチャンスを」と提案したのが、神VS人類の13番勝負。人類側が7勝すれば存続、負ければ全滅。この絶望的な条件で、人類は歴史上最強の13人を召喚して戦うことになるんです。
ここからが凄いんですよ。人間側の戦士が、誰もが知る歴史の英雄たちなんです。呂布、佐々木小次郎、ジャック・ザ・リッパー。教科書で習った名前、伝説で聞いた名前が、それぞれ想像を超える設定と哲学を持って現れる。小次郎なんて生涯無敗だった剣豪という解釈で描かれていて、その理由を知ったとき鳥肌が立ちました。
対する神々も容赦ないんです。ゼウス、トール、ポセイドン。神話で語られる最強の存在が本気で人間を潰しにかかる。一対一の肉弾戦で、神の圧倒的な力と人間の覚悟がぶつかり合う構図なんですが、これが恐ろしいほど熱い。
人間が神に勝つ方法は、力じゃないんです。それぞれの戦士が人生で磨き上げてきた「何か」で食らいつく。技術、執念、狡猾さ、愛。その「人間らしさ」で神を追い詰めていく過程に、何度も拳を握りしめました。
一戦ごとに決着がつくたび、勝っても負けても胸が熱くなるんですよ。神も人も、それぞれの誇りをかけて命を削っている。どちらが勝つか分からない緊張感の中で、ページをめくる手が震えるんです。
人類の運命が懸かった13番勝負。まだ決着はついていません。次はどの英雄が、どの神が闘技場に立つのか。その一戦一戦に、人類の未来が懸かっているんです。