封焔のリッカ~水底の魔物は炎に溺る~』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

封焔のリッカ~水底の魔物は炎に溺る~ 第1巻は2月27日(金)発売予定

この作品について

聖女として召喚された少女リッカが目を覚ましたのは、水底深くに沈む異形の城。彼女を取り囲むのは、美しくも残酷な"水の魔物"たち――人を喰らう存在でありながら、人間の姿を持つ者も混じっている。リッカは彼らに囚われながらも、自らが持つ"炎の力"を武器に生き延びようとする。だが水底で炎を使うことは命懸けの賭けであり、魔物たちもまた彼女の力に異様な執着を見せ始める。聖女は喰われるのか、それとも――。

透宮コトリの作品群には常に「異形と人間の危うい距離感」が通底しているが、本作はその要素を徹底的に煮詰めた一作だ。『恋する死神』シリーズで見せた"生と死のギリギリの情愛"を、今度は水と炎、聖と魔という対立構造に落とし込んでいる。ライブコミックスらしい濃密な画面構成と、キャラクターの表情芝居が冴え渡り、特にリッカの「恐怖」と「決意」が混在する眼差しには引き込まれます。魔物たちもただの悪役ではなく、それぞれが抱える渇望や執着が丁寧に描かれており、単純な善悪では割り切れない人間関係――否、"非人間関係"が物語の核となっている。8巻まで積み重ねられた伏線と心理描写の密度は、一度読み始めたら途中で止められない仕掛けになっています。

異類婚姻譚が好きな読者なら、この「喰うか喰われるか」の緊張感の中で育まれる歪んだ絆に、きっと心を奪われるはずです。

まだ読んでいないあなたへ

水の中で、炎を操る少女が戦っているんです。

普通、火は水で消えますよね。でも主人公のリッカが放つ炎は、水の中でこそ燃え上がる。この設定だけで既に心を掴まれるんですが、本当にすごいのはここからなんです。リッカは人間じゃない。海底に棲む異形の存在でありながら、人の姿をして、人間たちの世界で生きようとしている。彼女の炎は武器であると同時に、自分が何者なのかという問いそのものなんですよ。

この作品、バトルシーンの迫力が尋常じゃないんです。水中という三次元空間を使った戦闘の構図が、ページをめくるたび予想を裏切ってくる。敵も味方も、それぞれ異なる能力と事情を抱えていて、誰一人として記号的なキャラクターがいない。戦う理由が、一人ひとり痛いほど伝わってくるんです。

そしてリッカの過去。彼女がなぜ人間の世界にいるのか、なぜ炎を宿したのか。その真相が明かされていく過程で、胸が締め付けられる瞬間が何度も訪れます。ある人物との出会いが、彼女の運命を大きく変えたんですが、その選択の重さにページを持つ手が震えました。

水と炎、人間と魔物、守りたいものと失ってきたもの。相反するものが交錯する物語なのに、読後感は不思議と温かいんです。リッカという少女の生き方が、読んでいる私たちの心に火を灯してくれるから。

8巻まで出ています。この炎に、溺れてみてください。

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