胚培養士ミズイロ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

不妊治療の現場で、受精卵を扱う専門職「胚培養士」として働く主人公ミズイロ。彼女の日常には、子どもを望む夫婦たちの切実な思いと、顕微鏡下で命の始まりに向き合う緊張が交錯する。培養液の温度管理、卵子と精子の観察、受精卵の選別——医療ドラマでもほとんど描かれてこなかったこの職種の仕事を、おかざき真里は驚くほど丁寧に、そして静かに描き出していく。

『サプリ』で女性の仕事と恋愛を、短編集で多様な人生の機微を描いてきた著者が、今度は「生殖医療」という極めてデリケートな領域に踏み込んだ。ビッグコミックスピリッツ連載中の本作は、第17回マンガ大賞を受賞。その評価の核にあるのは、不妊治療をめぐる当事者たちの感情を、説明に頼らず表情とセリフの間で描き切る技術だ。治療を受ける側の葛藤だけでなく、医療者側の職業倫理や個人的な揺らぎまで、おかざき真里は決して一方的な視点に留まらない。培養室という密室で繰り広げられる、命をつなぐための静かな闘いが、ここにはある。

既刊8巻。不妊治療の「現実」を知りたい人にも、おかざき真里の新境地を確かめたい人にも、今読むべき一作です。

まだ読んでいないあなたへ

マンガ大賞受賞作。

不妊治療の現場を描いた作品と聞いて、重たい話だと身構える必要はないんです。これは命の最前線で働く胚培養士たちの物語であり、同時に、子どもを望む人々の切実な願いに寄り添う人間ドラマなんですよ。おかざき真里が描くのは、医療現場のリアルと、そこに集う人々の生々しい感情。顕微鏡の向こうで育つ小さな命と、その命を託す夫婦、そして技術で支える専門家たち。誰もが必死で、誰もが不安で、それでも前に進もうとする姿が、ページをめくる手を止めさせないんです。

胚培養士という職業を知っていますか。受精卵を培養し、命の芽生えを見守る専門家。彼らの手の中で、ミクロの世界では壮大なドラマが展開されています。一つの細胞が分裂し、育ち、やがて新しい命になる。その過程を支える技術と責任。失敗の許されない緊張感。この作品は、その現場に読者を連れて行ってくれるんです。

『サプリ』で女性の仕事と恋愛を、短編集で多様な人生の断面を描いてきたおかざき真里だからこそ、不妊治療に向き合う人々の複雑な心情を、これほど繊細に掬い取れる。希望と不安が入り混じる待合室。結果を待つ時間の長さ。夫婦それぞれの思い。そして医療者側の葛藤。どの立場の人間も、血の通った存在として描かれているんです。

ビッグコミックスピリッツで連載中、既刊8巻。不妊治療を経験した人、これから向き合う人はもちろん、医療現場で働く人、そして命の重みを改めて感じたい全ての人に届いてほしい作品です。読み終えた後、きっとあなたは誰かの「頑張り」を、今までとは違う目で見るようになっているはずですよ。

巻一覧(発売順)1

よくある質問

『胚培養士ミズイロ』は全何巻?

現在8巻まで刊行中です。

『胚培養士ミズイロ』の作者は誰?

おかざき真里先生の作品です。

『胚培養士ミズイロ』の出版社は?

小学館(ビッグ コミックス〔スペシャル〕)から出版されています。