『桃太郎様の言う通り【デジタル修正版】』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
かつて鬼の里を焼き払った英雄・桃太郎。その手にかかって家族を失い、復讐を胸に鬼の首領となった紅羽。平和が訪れたはずの世で、なお鬼を狩り続ける桃太郎に、紅羽は遊女に扮して近づく。だが憎しみと、それだけでは説明のつかない引力に抗えず、二人は体を重ねてしまう……。
ナンバーナインから刊行されたごりじろうの本作は、昔話の桃太郎を下敷きにしながら、敵対者同士の危うい関係を濃密に描き出す。桃太郎という"正義の英雄"を、鬼の側から見つめ直す構図自体は目新しくないかもしれません。しかし本作が際立つのは、紅羽の復讐心と、桃太郎への複雑な感情とが、肉体を通じて交錯していく過程を正面から描き切る点にある。支配と屈服、誇りと快楽――相反する感情が絡み合う様は、単なる官能描写に留まらず、敵と味方の境界が曖昧になった「平和」の時代における、人間と鬼の関係そのものを問い直している。
家族を奪われた者が、仇に身も心も堕ちていく。その矛盾に満ちた道のりを、ごりじろうは既刊3巻で丁寧に積み上げています。復讐譚として読むか、禁断の恋として読むか。どちらにせよ、紅羽の行く末から目が離せません。
まだ読んでいないあなたへ
復讐の刃を研ぎ澄ませてきた鬼の姫が、家族を殺した仇である桃太郎に近づく瞬間から、この物語は予想もしない方向へ疾走していくんです。
復讐譚として始まったはずなのに、憎しみと名付けられない何かが同時に存在している。家族を奪われた紅羽が鬼の首領となり、遊女に扮して桃太郎に接近する——その設定だけでも痺れるのに、ごりじろう先生は「英雄」と呼ばれる男の残酷さと甘やかさという矛盾を、一人の人間の中に息づかせることに成功しているんです。
平和になった世でなお鬼を狩り続ける桃太郎。この男の執着の正体が何なのか、読み進めるほどに分からなくなっていく。そして紅羽もまた、復讐心だけでは説明のつかない感情に囚われていく。憎悪と引力が同居する関係性——これを描ける作家は、そうそういません。
戦国時代を舞台にした歴史漫画を数多く手がけてきたごりじろう先生の筆致は、この作品でも冴え渡っています。ただ今回は、誇りと快楽、支配と服従といった人間の奥底にある欲望を、ここまで赤裸々に描ききっているんです。
既刊3巻。2024年にアニメ化、2025年には実写映画化も決定している注目作を、今のうちに追いかけてください。
巻一覧(発売順)全3巻
よくある質問
『桃太郎様の言う通り【デジタル修正版】』は全何巻?
現在3巻まで刊行中です。
『桃太郎様の言う通り【デジタル修正版】』の最新刊は?
最新刊は第4巻(2月20日(金)発売)です。
『桃太郎様の言う通り【デジタル修正版】』の作者は誰?
ごりじろう先生の作品です。
『桃太郎様の言う通り【デジタル修正版】』の出版社は?
ナンバーナインから出版されています。