『因習村も再開発の対象です』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
大手不動産のエリートOL・一之瀬沙耶が現地調査で足を踏み入れたオオヒ村は、恐ろしいほどの男尊女卑と怪しい信仰に支配された異様な閉鎖空間だった。掟、祠、因習——すべてを盾に「都会から来た罪深き女」へ牙を剥く村人たち。だが彼女が選んだのは恐怖でも服従でもなく、宣戦布告。開発という「外部の論理」を武器に、歪んだ価値観そのものを解体していく……。
源一実が描くのは、ホラーの皮を被った痛快な社会劇だ。因習村ものといえば、外部から来た者が犠牲になるか同化するかの二択が定番でした。ところが本作の主人公は、村の論理を真っ向から否定する。「都会の考え方は通じない」と言われれば「なら、通じさせるまで」と返す。この逆転の構図が、ただのカタルシスに終わらないのは、dpnブックスの「drap」という掲載媒体が持つ、青年向けドラマの文脈に依るところが大きいでしょう。閉鎖的コミュニティと現代社会の価値観が激突するとき、どちらが「正しい」かではなく、どう対峙するかを描く。その緊張感こそが、既刊3巻の時点で本作が持つ最大の武器です。
因習を「破壊」するのではなく「再開発」する——このタイトルに込められた皮肉と覚悟を、ぜひその目で確かめてください。
まだ読んでいないあなたへ
この主人公、怯まないんです。
大手不動産のエリートOL・一之瀬沙耶が現地調査で足を踏み入れたオオヒ村。そこは「女は黙って従え」が当たり前で、怪しげな祠を中心に村人全員が得体の知れない信仰に縛られた、令和の日本とは思えない場所でした。村は彼女を「都会から来た罪深き女」と決めつけ、掟だ、因習だと理由をつけて、あの手この手で追い出しにかかります。
普通ならここで逃げ出すか、泣き寝入りするか、あるいは祟りに怯えて終わるんですよ。でも沙耶は違う。恐怖も服従も選ばず、この村に対して宣戦布告するんです。
この作品が痛快なのは、ホラーの皮を被った「価値観の解体劇」だから。沙耶は幽霊退治に来たんじゃない。この村を縛る歪んだシステムそのものと正面から向き合うんです。彼女が武器にするのは霊力でも暴力でもなく、論理と法律と、何より「おかしいものはおかしい」と言い切る胆力。村が「伝統」と「信仰」を盾にするなら、彼女は「常識」と「正義」で応戦する。その攻防が、ページをめくる手を止めさせないんです。
源一実が描くのは、単純な勧善懲悪じゃありません。村人たちにも、彼らなりの論理と恐怖がある。でもだからこそ、沙耶の一歩も引かない姿勢が際立つんですよ。
既刊3巻。読み終わったとき、あなたも沙耶と一緒にこの村と戦いたくなります。
巻一覧(発売順)全3巻
よくある質問
『因習村も再開発の対象です』は全何巻?
全3巻で完結済みです。
『因習村も再開発の対象です』の最新刊は?
最新刊は第3巻(3月20日(金)発売)です。
『因習村も再開発の対象です』の作者は誰?
源一実先生の作品です。
『因習村も再開発の対象です』の出版社は?
dpnブックスから出版されています。