『バツでも恋していいですか?』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
バツでも恋していいですか? 第1巻は5月19日(火)発売予定
刊行ペース
平均: 約9日間隔
直近: 約7日間隔
この作品について
離婚歴のある三十代半ばのOL・宇佐美桃は、職場の飲み会で年下の後輩・牧田涼に告白される。バツイチで子持ち、再婚願望もない自分には相応しくないと一度は断るものの、真摯な涼の想いに心を動かされ、交際をスタートさせる。だが元夫との関係、娘の存在、年の差、周囲の目——恋に踏み出すには障害が多すぎて……。
『いとしのニーナ』で知られる嗣春フミが描く、バツイチ女性の恋愛譚である。ここで描かれるのは、離婚という過去を抱えた大人の女性がもう一度誰かを好きになることの難しさと尊さです。桃は決して不幸な境遇に沈んでいるわけではない。むしろ仕事も子育ても自分なりにこなし、日常を淡々と生きている。その彼女が涼と向き合う過程で、封じ込めていた感情や、一度諦めた幸福への渇望が少しずつ溶け出していく。嗣春フミの筆致は常に丁寧で、感情の揺れを過剰に演出することなく、表情やしぐさの僅かな変化で心の動きを伝えてくる。涼もまた、若いからといって無邪気なだけではない。彼は桃の過去や立場を理解した上で、それでも一緒にいたいと願う。そのまっすぐさが、読者に安心感を与えるのだ。
一度失敗したからといって、人生が終わるわけじゃない。飛鳥新社の手がける本作は、恋愛に不器用な大人にこそ響く一冊です。
まだ読んでいないあなたへ
離婚経験者が主人公の恋愛漫画なんです。
バツイチ女性が恋に落ちる。ただそれだけの話なのに、なぜこんなに胸が痛くなるのか。それは「もう一度誰かを好きになる」ことの怖さを、この作品が容赦なく描いているからなんですよ。失敗した過去がある。傷ついた記憶がある。だから次に踏み出す一歩が、こんなにも重い。相手の何気ない言葉に過去を重ねてしまう瞬間、ありますよね。この漫画はそういう心の動きを、痛いほど丁寧にすくい取るんです。
主人公の周りには、同じようにバツがついた人たちがいます。子持ち、借金、DV。それぞれが異なる傷を抱えて、それでも前を向こうとしている。彼らの会話には嘘がない。綺麗事じゃない言葉が飛び交う。「また失敗するかもしれない」って不安を口にしながら、それでも誰かと繋がろうとする姿が、本当に眩しいんです。
恋愛漫画なのに、読んでいて何度も立ち止まってしまう。ページをめくる手が止まる。それは登場人物たちの選択が、どれも簡単じゃないから。正解なんてない問いに、一人ひとりが自分なりの答えを出していく過程が、12巻かけて丁寧に描かれているんです。
過去があるから今がある。傷があるから優しくなれる。そんな当たり前のことを、この漫画は教えてくれます。バツがついていても、いやバツがついているからこそ、恋していいんだって。