『トリニティ・ブラッド』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
まだ読んでいないあなたへ
神父が吸血鬼を喰らう。
この一行で何かがざわつくなら、あなたはもう読むべき人間なんです。
舞台は遠未来の荒廃した地球。人類と吸血鬼が冷戦状態にある世界で、主人公アベル・ナイトロードは飄々とした神父の顔を持ちながら、その正体は吸血鬼すらも捕食する「クルースニク」。人間でもなく吸血鬼でもない、どちらからも恐れられる存在です。でも彼の目は驚くほど優しいんですよ。普段はドジで人のいい神父として旅をしながら、いざという時には黒い翼を広げて圧倒的な力で敵を薙ぎ払う。そのギャップが、ただのバトル漫画にはない深みを生んでいます。
この作品の本質は「力」そのものにあるんじゃなくて、力を持つ者がどう生きるかという問いなんです。アベルは最強クラスの力を持ちながら、常に誰かを守るために戦う。彼が守ろうとするのは人類だけじゃなく、時には敵のはずの吸血鬼も含まれる。種族の壁を越えた共存を信じているからこそ、彼は孤独なんです。
九条キヨの描く世界観は、SF的な設定と宗教的なモチーフが美しく融合していて、ゴシックな雰囲気が全編に漂っています。コマ割りも緻密で、戦闘シーンの躍動感と静謐な場面の対比が見事。キャラクターたちの表情ひとつひとつに感情が宿っていて、セリフがなくても何を考えているか伝わってくるんです。
3巻という短さが惜しまれる作品ですが、だからこそ一気に読めてしまう。この濃密な世界に一度足を踏み入れたら、きっとあなたもアベルの背中を追いかけたくなるはずです。
次巻発売情報
前巻から2799日経過(平均411日間隔)
『トリニティ・ブラッド』は九条キヨによる漫画作品。kadokawaより全21巻で完結済み。
刊行ペース
平均: 約411日間隔
直近: 約411日間隔