『ドロヘドロ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
まだ読んでいないあなたへ
顔がトカゲの男が、自分の正体を知らないんです。
魔法使いに頭を変えられた記憶喪失の男・カイマン。唯一の手がかりは、口の中にいる「もう一人の男」だけ。相棒のニカイドウと一緒に、街中の魔法使いを片っ端から捕まえては口に突っ込んで正体を確かめていく。この設定だけで既に何かがおかしいんですが、読み始めたら最後、あなたはこの混沌とした世界から抜け出せなくなります。
舞台は魔法使いが人間を実験台にする「ホール」という街。ゴミとグロテスクと餃子が混在する、見たことのない風景が広がっています。でもこの汚れた世界が、読めば読むほど愛おしくなってくるんです。カイマンとニカイドウが行きつけの餃子屋で笑い合うシーン、仲間たちが集まって鍋をつつくシーン。残酷な戦いの合間に挟まれる日常が、異様なほど温かい。
物語は複雑に絡み合っています。敵だったはずの魔法使いが仲間になったり、過去と現在が交錯したり、一つの謎が解けると二つの謎が生まれる。でも決して読みにくくない。それは林田球の画力が圧倒的だから。グロテスクな描写も、魔法のエフェクトも、キャラクターの表情も、全てが生々しくて説得力があるんです。
23巻かけて明かされる真相は、想像を超えてきます。カイマンの正体、ニカイドウの秘密、全ての点が線で繋がった瞬間の衝撃を、あなたにも体験してほしいんです。
読後、あなたは確実に餃子が食べたくなります。そしてもう一度、最初から読み直したくなる。この作品にはそういう魔法がかかっているんですよ。
『ドロヘドロ』は、林田球による漫画作品で、2000年から小学館の「月刊IKKI」などで連載されたダークファンタジー作品です。頭をトカゲに変えられた記憶喪失の男・カイマンが、魔法使いたちが住む「ホール」という街で、自分の正体と頭を元に戻す方法を探す物語を描きます。独特の世界観とキャラクターで人気を集め、全23巻で完結しています。