『累』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
醜い容貌ゆえに虐げられてきた少女・累。彼女の前に現れたのは、大女優だった母が遺した一本の口紅だった。その口紅には、他者の顔を奪う力が秘められている。累は演出家・羽生田の導きで、圧倒的な美貌を持つ無名女優・丹沢ニナと出会い、彼女の顔を借りて舞台に立つ。母が歩んだ女優の道を、累もまた歩み始めるのだが……。
松浦だるまが『イブニング』新人賞出身という経歴を携えて世に問うたこの作品は、美醜というテーマを正面から扱う稀有な漫画です。顔を交換するという設定は、単なるホラー的ギミックに留まらない。美しさが持つ暴力性、醜さに課せられる理不尽、そして他者の人生を奪う行為の倫理的な問い——これらが緻密に織り込まれた物語は、第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞という評価にふさわしい重厚さを備えています。講談社の青年誌で連載された本作が映画化され、英語版も刊行されたという事実は、この作品が持つ普遍性を証明しているでしょう。美しさを求める欲望は誰もが抱くものだからこそ、累の選択は読者を容赦なく揺さぶるのです。
既刊3巻の段階で、物語はすでに「新たな崩壊」を予感させています。美と醜、虚構と真実の境界で揺れ動く累の運命を、今のうちに目撃しておくべきです。
まだ読んでいないあなたへ
口紅一本で、人の顔を奪える。
この設定を聞いて「ホラーかな」と思ったあなた、半分正解で半分違うんです。『累』が描くのは、醜い容貌ゆえに人生そのものを奪われてきた少女が、母の遺した口紅の力で初めて「美しい者だけが手にできる世界」へ踏み込む瞬間なんですよ。
主人公の累は、二度見されるほど醜い顔で生まれました。でも母は大女優だった。その母が遺したのが、キスした相手と顔を入れ替えられる一本の口紅。累は美しい無名女優ニナの顔を借り、亡き母が立っていたスポットライトの下へ這い上がっていくんです。
ここで問われるのは、美しさって何なのかってことなんですよ。顔が醜いだけで、才能も努力も人格も全部無視される。逆に美しいだけで、何もかもが許される。その理不尽を真正面から突きつけられたとき、あなたはどう答えますか。累の選択を「間違っている」と断言できますか。
松浦だるまの筆致は容赦ないです。美醜という、誰もが目を逸らしたいテーマを、逃げ場なく描き切る。読んでいると胸が痛くなる。でも目が離せない。それは累の欲望が、私たちの心の奥底にある暗い部分と、どこかで繋がっているからなんです。
文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞作。既刊3巻で、この濃密さ。一度手に取ったら、口紅の秘密に引きずり込まれますよ。
巻一覧(発売順)全3巻
よくある質問
『累』は全何巻?
全3巻で完結済みです。
『累』の最新刊は?
最新刊は第3巻(3月13日(金)発売)です。
『累』の作者は誰?
松浦だるま先生の作品です。
『累』の出版社は?
講談社から出版されています。