『ランド』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
50歳で死を迎える村。人々は「この世」と呼ばれる集落で暮らし、獣の皮をかぶった役人たちの統治のもと、神を信じ、しきたりに従う。双子の姉を生け贄に捧げられた少女・杏は、「あの世」と呼ばれる山の向こうに惹かれ、やがてそこに住む不思議な民と出会う。好奇心から禁を破った杏の行動は、叔母の心を壊し、父の命を奪った。すべては自分のせいなのか……。
『天才柳沢教授の生活』で日常の機微を、『不思議な少年』で人間の業を描いてきた山下和美が、モーニング誌上で挑んだ異色作です。一見するとおとぎ話めいた舞台設定ながら、作者自身が「日本という国への不安」を込めたと明言する通り、この物語には現代社会への鋭い問いが刻まれている。閉鎖的な共同体、疑問を許さない統治、外部との接触を禁じる掟——描かれるのは架空の村でありながら、どこか身に覚えのある息苦しさです。山下和美の緻密な作画は、異様な儀式や獣の皮をまとった役人たちの姿に異界の質感を与え、杏の視線を通して見る「この世」の歪みを浮き彫りにします。
第25回手塚治虫文化賞大賞を受賞し、英語版も刊行された本作は、既刊3巻。杏が手にする「この世」と「あの世」を繋ぐ禁断の「武器」が、物語をどこへ導くのか。閉じられた世界の先に、希望はあるのでしょうか。
まだ読んでいないあなたへ
50歳で死ぬ。
それがこの村の掟なんです。
双子の姉を生け贄に捧げられた少女・杏が暮らすのは、獣の皮をかぶった役人が支配し、神に見守られているという「この世」と呼ばれる村。山の向こうには「あの世」があって、そこに近づくことは絶対に許されない。でも杏は好奇心に負けて、禁じられた一線を越えてしまうんです。
その結果、叔母の心は壊れ、父は死んだ。
『天才柳沢教授の生活』で日常に潜む人間の本質を、『不思議な少年』で理不尽な暴力と向き合う子どもたちを描いてきた山下和美が、ここで挑んでいるのは「日本という国への不安」。閉ざされた共同体、理不尽なしきたり、疑問を持つことすら許されない空気。杏が直面するのは、まるで現代社会の歪みを極限まで煮詰めたような息苦しさなんです。
山の民との出会い、禁断の「武器」、そして村全体を巻き込んでいく混乱。手塚治虫文化賞大賞を受賞したこの作品は、単なるホラーでもミステリーでもない。すべてが敵になろうとも前を向く一人の少女を通して、私たちが生きる「この世」の息苦しさを鋭く突きつけてくるんです。
既刊3巻。読み終えたとき、あなたの中で何かが音を立てて崩れ始めます。
巻一覧(発売順)全3巻
よくある質問
『ランド』は全何巻?
全3巻で完結済みです。
『ランド』の最新刊は?
最新刊は第3巻(3月6日(金)発売)です。
『ランド』の作者は誰?
山下和美先生の作品です。
『ランド』の出版社は?
講談社から出版されています。