『金色ジャパネスク〜横濱華恋譚〜』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
明治の横濱。金髪碧眼ゆえに蔑まれ、俯いて生きてきた16歳の茉莉亜は、名家の子息・麟太郎に「人魚姫みたい」と声をかけられる。それは隠してきた姿を肯定する、初めての言葉だった。やがて二人は惹かれ合い、結婚を誓う。だが、家柄の違いを理由に周囲は反対し、駆け落ちすら阻まれる。黛家の友人である千尭も茉莉亜を口説き始め、三角関係は激しさを増していく……。
宮坂香帆は『「彼」first love』で純愛漫画の金字塔を築いた作家だが、本作では舞台を文明開化期に移し、格差と出自という明治ならではの障壁を恋に持ち込んだ。混血ヒロインが差別を乗り越えて自分の美しさを受け入れる過程は、今日的なテーマを歴史ロマンスの枠組みで描く試みです。麟太郎の強引さも千尭の軟派さも、現代なら炎上しかねない振る舞いですが、明治という時代のフィルターを通すことで様式美に昇華されている。『Cheese!』らしい華やかさと、大河ドラマ的なドラマ性が共存しているのが本作の持ち味でしょう。既刊5巻ですでに駆け落ち未遂と三角関係まで突入しており、展開の速さは少女漫画としては異例です。
レトロな衣装と異国情緒、そして身分違いの恋。王道要素を惜しみなく詰め込んだ本作は、シンデレラ・ストーリーの最新形として読む価値があります。
まだ読んでいないあなたへ
金髪と碧い瞳を隠して生きてきた16歳の少女が、初めて本当の自分を肯定される瞬間——これほど胸を打つ「変身」の物語があるでしょうか。
明治の横濱。茉莉亜は異国人の父から受け継いだ外見を、周囲から嫌厭されてきました。母からは「目立つな」と厳しく躾けられ、憧れの女学生を横目に俯いて生きる日々。けれど名家の子息・麟太郎に本当の姿を見られた時、彼は言うんです。「おまえ…人魚姫みたいだ…」と。この一言が、茉莉亜の人生を動かし始める。
ここからが本当に丁寧に描かれていて。金髪を解いた茉莉亜が社交界のパーティに現れる場面。妬む令嬢からの嫌がらせ。身分違いの恋を止めようとする母。そして麟太郎の「オレはお前に相応しい男になって必ず迎えにくる」という覚悟。一つ一つの試練が、この二人をどんどん本気にさせていくんです。駆け落ちを決意した夜、麟太郎が来られなくなって凍える茉莉亜を迎えに現れる人物——この展開で、物語はさらに熱を帯びていきます。
宮坂香帆先生は『「彼」first love』で純愛を、そして今作で「時代を生きる強さ」を描き切っています。ドレスも髪飾りも建物も、明治レトロの世界観が驚くほど細やかで美しい。でもそれ以上に、差別や格差と向き合いながら「自分が望む自分になりたい」と願う茉莉亜の真っ直ぐさが、読む者の心を揺さぶるんです。
既刊5巻、物語は今まさに三角関係が加速する渦中。こんなに応援したくなるヒロインに、久しぶりに出会いました。
巻一覧(発売順)全5巻
よくある質問
『金色ジャパネスク〜横濱華恋譚〜』は全何巻?
現在1巻まで刊行中です。
『金色ジャパネスク〜横濱華恋譚〜』の最新刊は?
最新刊は第1巻(2月26日(火)発売)です。
『金色ジャパネスク〜横濱華恋譚〜』の作者は誰?
宮坂 香帆先生の作品です。
『金色ジャパネスク〜横濱華恋譚〜』の出版社は?
小学館から出版されています。




