僕の千里山ものがたり』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

昭和26年から33年、ニュータウン開発前の大阪・千里山。まだ田畑と雑木林が残るこの土地で、少年時代を過ごした著者が、あの頃の記憶を23篇の連作漫画として綴った作品だ。学校、路地裏、かくれ家。チャンバラごっこに興じる少年たち、恩師や近所のおとなたち。永遠に美しい記憶となった風景を、著者は淡々と、しかし確かな愛情を込めて描き出していく。

本作を手がけた田代しんたろうは、リトルズから刊行されたこの作品で、自身のルーツを掘り起こす試みに挑んでいる。既刊45巻という分量は、単なる回顧録ではなく、ひとつの時代の肖像を丁寧に積み重ねてきた証だ。「まじめな学校」「チャンバラBOYS」「クレゾールの香り」といった各話のタイトルからも、著者が捉えようとしたのは、美化された郷愁ではなく、実感を伴った生活の手触りだとわかる。子どもの目線で切り取られた千里山は、やがて更地となり、記憶の中だけに残る風景となった。それでも著者は描き続けてきた。失われた場所を、失われたからこそ描き続けてきたのです。

記憶に残る場所は、いつか必ず消える。けれどその手前で、誰かがそれを記録する。この作品は、まさにその営みそのものです。

まだ読んでいないあなたへ

45巻超え。

昭和26年から33年、ニュータウンに飲み込まれる直前の大阪・千里山を舞台に、そこで少年時代を過ごした漫画家が「夢のように楽しかった日々」を描き続けているんです。この作品、ただの懐古趣味じゃないんですよ。永遠に失われた風景を、記憶の解像度そのままに23篇の連作で綴っている。

「鶏糞の香りの中で」「氷をとってた夏の日」「クレゾールの香り」——タイトルを見るだけで、匂いや感触が蘇ってくるような構成なんです。家族、級友、近所の子どもたち、恩師。あの頃確かにそこにいた人たちが、ページをめくるたび生き生きと動き出す。チャンバラごっこに夢中になった日も、新校舎ができた日も、眠れない夜も。すべてが「永遠の美しい記憶」として結晶化されているんです。

圧巻なのは、著者が漫画家として培った技術で、自分の少年時代を描いている点。週刊ゴルフダイジェストに10年近く連載され、ゴルフ漫画大賞まで受賞した実力者が、最も大切な題材——自分のルーツに向き合っている。それが45巻という途方もない巻数になっている事実が、この作品の豊かさを物語っているんですよ。

「そして更地に」「遠く離れて」——そんな章立てを見ると、もう二度と帰れない場所への切なさが胸に迫ります。でもこの作品は、失われたものを嘆く話じゃないんです。あの頃の千里山を、記憶の中で永遠に生かし続けている。それは、誰もが心の奥底に持っている「かけがえのない場所」への、最高の手向けなんです。

巻一覧(発売順)1

よくある質問

『僕の千里山ものがたり』は全何巻?

全1巻で完結済みです。

『僕の千里山ものがたり』の作者は誰?

田代 しんたろう先生の作品です。

『僕の千里山ものがたり』の出版社は?

リトルズから出版されています。