ワンパンマン』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

どんな敵でもワンパンチで倒してしまう最強のヒーロー、サイタマ。趣味でヒーローを始めた彼は、怪人や宇宙人、地底人といったあらゆる脅威を一撃で粉砕する。だが無敵すぎるがゆえに、戦いに緊張感も興奮もない。「強くなりすぎた」ことで逆に虚無感に苛まれる主人公が、ヒーロー協会に所属しながら自分を本気にさせてくれる敵を求めてさまよう物語だ。

村田雄介といえば「アイシールド21」で少年ジャンプ読者に圧倒的な画力を刻みつけた作家である。本作はONEによるWeb漫画が原作だが、村田版はその骨格に超絶作画を肉付けし、バトル漫画としての迫力を極限まで引き上げた。見開きを使った破壊描写、コマ割りを無視して紙面を縦横に暴れまわる戦闘シーンは、デジタル以前の紙の漫画が到達しうる画力の頂点です。しかも単なる筋肉バトルではなく、主人公が「最初から最強」という設定の妙が光る。通常のバトル漫画なら修行と成長がドラマの軸になるが、本作は逆に「強すぎて退屈」という倒錯した苦悩を笑いに変える。ギャグとアクションの同居、これがワンパンマンというジャンルを成立させている。

最強ゆえの虚無を抱えた主人公が、いつか本気を出せる日を夢見て戦い続ける。その姿はどこか滑稽で、どこか切ない。画力とアイデアが融合した傑作を、今すぐ体験してください。

まだ読んでいないあなたへ

最強すぎて、つまらない。

主人公が抱える悩みって、普通は「どうやって強くなるか」じゃないですか。でもこの漫画の主人公サイタマは、どんな敵もワンパンで倒しちゃうんです。宇宙人だろうが怪人だろうが、パンチ一発。戦闘シーンは3秒で終わり。彼が悩んでいるのは「強すぎて全く盛り上がらない」ことなんですよ。

この設定、一見ギャグに聞こえますよね。でも読み進めると、これがとんでもなく深い問いを投げかけてくるんです。圧倒的な力を持ったとき、人はどう生きるのか。誰にも認められなくても、正しいことをやり続けられるのか。周りが必死に戦っている横で、彼はいつもスーパーの特売情報をチェックしてる。そのギャップが笑えるんだけど、同時に胸に刺さってくるんです。

村田雄介の画力がまた尋常じゃない。怪人のデザインは悪夢みたいに禍々しくて、破壊シーンは映画を超える迫力。でもサイタマだけは、ずっとあの脱力した顔のまま。この温度差が、作品全体に不思議な説得力を与えているんです。

「ヒーローとは何か」を、誰も思いつかなかった角度から描いた傑作なんですよ。バトル漫画の文法を完全に裏返しながら、ちゃんと熱くて、ちゃんと笑えて、読後にじわじわ効いてくる。

3巻まで読んだら、もう止まりません。続きが気になって仕方なくなるはずです。

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