『玄椿()』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
京都・祇園。清白屋の芸妓・胡蝶は、京舞の天才として都一の名妓と謳われる存在だ。上方歌舞伎の名門・七代目若宮虹四郎の息子である周一は、その舞と美貌に魅了される。しかし胡蝶には、自らの芸の血を残すため数々の男と関係を持つという、一筋縄ではいかない覚悟があった。やがて事実上の夫である恵慈からプロポーズを受け、花嫁となる胡蝶。二人の過去の出会いが明かされるとき、時を重ねて育まれた感情の本質が浮かび上がる……。
河惣益巳といえば『花より男子』で一時代を築いた作家だが、本作で描くのは少女漫画の王道とは一線を画す、花街という特殊な世界の人間模様である。芸妓として生きる女の矜持と、芸を継承するための現実的な選択。恋愛感情と打算、献身と自立が複雑に絡み合う人間関係を、白泉社『メロディ』誌上で描き切った。2000年代初頭の連載作品ですが、祇園という舞台設定の特異性と、女性が自らの人生を能動的に選び取る姿勢は、今読んでも古びていません。著者の筆致は華やかさの裏に潜む葛藤を丁寧に掬い取り、一見絢爛な祇園の世界に、確かな人間ドラマを根づかせています。
既刊6巻。花街を舞台にした本格的な人間ドラマを求めるなら、この作品を見逃す手はありません。
まだ読んでいないあなたへ
「自分の芸の血を残すため、数々の男と関係を持った」——こんな一文から始まる少女漫画、見たことありますか。
舞台は京都・祇園。都一の名妓と呼ばれる胡蝶は、京舞の天才として生きています。彼女が男たちと関係を持つのは快楽のためでも愛情のためでもない。自分が磨き上げてきた芸を、血として次代に遺すため。その覚悟の凄まじさ、孤独の深さを、この作品は一切の綺麗事なしに描くんです。
そんな胡蝶の前に現れるのが、事実上の夫となる恵慈。二人の関係は恋愛とも契約とも違う、名前のつかない何かから始まります。やがて恵慈からプロポーズを受け、胡蝶はついに花嫁になるのですが、ここで明かされる過去の出会い、時を重ねて徐々に育っていく感情の描写が、もう尋常じゃない。恋に落ちる瞬間じゃなく、気づけば心が寄り添っていた過程を、これほど繊細に掬い取れる作家がいるんだと、ページをめくる手が震えました。
上方歌舞伎の御曹司・周一との出会いも、物語に緊張感を与えます。彼が胡蝶の舞と美貌に魅了されたとき、三者の関係はどう動くのか。
河惣益巳が描く祇園は、華やかさの裏に生々しい覚悟と葛藤が息づいている世界です。既刊6巻、この濃密な人間ドラマを味わってください。
巻一覧(発売順)全6巻
よくある質問
『玄椿()』は全何巻?
全6巻で完結済みです。
『玄椿()』の作者は誰?
河惣益巳先生の作品です。
『玄椿()』の出版社は?
白泉社(白泉社文庫)から出版されています。





